二世帯住宅に住み替えたいけど・・・
「高齢になった両親と一緒に暮らせれば安心」「孫の顔をいつでも見られる」「相続税が安くなる」など、二世帯住宅に住むメリットはたくさんありますね。しかしいざ二世帯住宅に引っ越そうとなっても、考えなくてはいけないことがいっぱい!新しく家を購入するのか、どちらかの家を増築するのかから始まって、購入資金についてなど、何から手をつけたらいいのか分からない方もいるかと思います。今回は、親世帯と子世帯共同で新しく家を購入する場合の大まかな流れを見ていきましょう。
両世帯での話し合いと綿密な計画が大切
新しく二世帯住宅を購入するとなると、親世帯と子世帯でしっかりと話し合わないといけないことがあります。
例えば、
・立地や環境、建物は完全分離型か同居型か
・土地・建物に対して購入費用はどちらがどれだけ払うのか
・もともと住んでいる住居は売却するのか、賃貸活用するのか
・登記方法はどうするのか
など、両者が納得のいく形で、将来のことを見据えた計画が必要です。
新しく住居を建てる場合、ハウスメーカーの選定や設計プラン、資金計画などたくさんの項目を考えてから契約、着工、竣工、引き渡し・・・と準備から引き渡しまで長い期間がかかります。もともと住んでいる家を売却して購入資金に充てる場合には、引き渡しまでの期間どこに住むかなども検討しておく必要があります。また資金計画について、住んでいる住居の売却金を購入資金に充てる場合にはローンが残っているか、いくらで売れるかなどをきちんと把握しておきましょう。
資金計画はしっかり!物件売買の流れ
上記を踏まえた上で、仮に親世帯の住居はローン無し、子世帯の住居はローンが残っている場合で、住居の売却を考えているのであれば、住み替え時の物件売買の流れは下のような形が一般的でしょう。
1.親世帯の家を売却、購入資金にまわす(二世帯住宅完成までは、子世帯の家に住むか賃貸に住む)
2.二世帯住宅完成後に子世帯の住居を売却、ローン返済に充てる
これはあくまで一例で、実際の売却金額、貯蓄の有無やご家庭ごとの事情によって売買の流れ、資金計画は大きく変わってきます。二世帯住宅の購入にはたくさんのお金がかかってくる上に、長い年月をそこで過ごすであろう大きな買い物です。土地や建物についての選択を慎重にするのはもちろんですが、資金についても現在の状況だけでなく、相続税の対策をしておくなどの将来を踏まえたシミュレーションをしておくと良いですね。