アパートというと木造2階建て、あるいは軽量鉄骨というイメージがありますが、
住宅メーカーはアパート経営の選択肢として多層住宅を提案しています。
多層住宅とは、3階以上の住宅を指します。
2世帯住宅などでも以前からさまざまなスタイルのものがありましたが、
近年住宅メーカー各社がより一層力を入れている住宅のスタイルと言えます。
狭小地でも施工できる工法により、安心の構造をもつスタイリッシュなアパートが次々と出揃ってきました。
狭い土地の活用には頭が痛いという声もよく聞かれますが、
そんな悩みを解決する方法の一つとして高層アパートの大家さんになる方も今後は増えてくることでしょう。
賃貸経営を視野に入れているみなさんにとっても、かなり選択肢が増えてきた不動産投資。
おひとりさまでも、高齢の方でも、土地活用を考える多くの人のニーズを満たす可能性はあると思います。
多層となることで、賃貸部分を多く確保できることからローン返済の負担を軽減し、
新工法によって構造上の強度にも期待できます。
また、省エネ効果を高めるタイプの住宅では経済性と快適さをアピールするものもあります。
見た目以上に気になるのはやはり経済性でもあります。
再生可能エネルギーを利用したゼロエネ住宅やこうした省エネ住宅、スマート住宅の開発は
今後も期待されている市場でもあり、技術的にも進化し続けるでしょう。
相続税への課税が厳しくなったと言われていますが、多層住宅でのメリットは税法上でも少なくありません。
たとえば古い戸建てを建て替えて、高層アパートにする場合、大家さんの自宅としての居住スペースと
賃貸部分を併せ持つ建物にすることで、賃貸併用住宅として課税価格の減額が可能となります。
あわせて、小規模宅地等の特例の適用での要件を満たせば、この分での減額の可能性もあります。
店舗や医院などで開業している方にとっては多層住宅というスタイルは必然的な選択と言えるかもしれません。
人生100年の時代を迎え、少し先の未来を見据えた相続対策が望ましく、
そうした意味からも多層住宅、高層アパートは注目の不動産投資です。
制度適用の要件に関してはもちろん国税庁のサイトや不動産鑑定士など専門家への相談をおすすめします。