素人では難しいイメージのある不動産売却は、いざ、家や土地などの物件を売りたいと考えたとき、仲介不動産会社に任せっきりにしてしまいがちです。知識と経験が豊富なプロに任せるのは悪いことではありませんが、自分自身でも最低限の情報を知っておくと何かと役に立ちます。後で余計な手間がかかったり、失敗してしまったりすることのないよう、必要となる情報を事前に確認しておきましょう。
■売却前に確認しておくこと
○売却時にかかる諸経費
・仲介手数料をはじめとして諸費用が発生するので、把握する必要がある
○登記内容と現在の状況
・家や土地の境界線があいまいになっている場合がある
・増築があった場合、床面積などが異なっている場合がある
・登記簿上と実際の地積や土地の形状が異なる場合がある
○購入時と現行の建築基準法
・建築基準法は何度も改正されているため、基準が変わっている場合がある
○物件の老朽化や瑕疵(かし)の状態
・老朽化が激しいとリフォームが必要になる場合がある
・リフォームをした場合は、その記録を用意する
・設備の故障や建物の傾き、雨漏りなどの物件の欠陥(瑕疵)を把握する
○抵当権が残っていないか
・ローンが残っている場合、家や土地に抵当権が設定されている
・ローンが支払えない場合、原則として物件を売ることは不可
以上のことを事前に確認しておかない場合、トラブルのもととなってしまったり、売却価格に影響が出たりする可能性があります。物件を売却する際は、必要な書類や準備しておくと便利な書類などがありますので、そちらを用意すると確認する際に便利です。
物件の老朽化や瑕疵の状態については、手を加えて売却額を高く設定するのか、買い手に任せて売却額を安めに設定するのかなど、対応が複数考えられます。また、物件の売却時にかかる諸経費は様々ありますので、事前にしっかりと確認しておくと安心です。
専門的なことや地域での物件のニーズなどは、仲介不動産会社にしっかり確認したり、ベストな方法を相談したりするようにしましょう。