マンションを購入すると、さまざまな税金が課せられます。購入費用以外の出費になるので、あらかじめ準備しておく必要があります。支払い時期などを確認しておかないと、あわてることにもなりかねないので気をつけてください。
印紙税
印紙税については、売買契約書や住宅ローンの契約書に課される国税です。税額は契約書に記載される金額により決まります。納税については、収入印紙を契約書に貼って印鑑を押印することで納めるのです。
登録免許税
登録免許税は、購入したマンションを登記するときに課される国税です。所有権の登記についての納税額は、固定資産税評価額に税率を乗じます。新築の場合、固定資産税評価額がないので法務局の新築建物価格認定基準表にもとづいて評価額を計算するのです。抵当権の登記のときは借入額に税率を乗じます。土地建物の取得・住宅ローンの契約のときに納めてください。
不動産取得税
不動産取得税は、不動産を取得したときに課される地方税です。税額は固定資産税評価額に税率を乗じた額になります。新築の場合、固定資産税評価額がないので都道府県知事が固定資産税評価額を計算する基準にもとづいて評価額を計算します。納付時期については、マンション取得後6カ月から1年6カ月くらいの間に都道府県から「納税通知書」が送られるので記載された期日に応じて納めるのです。
固定資産税・都市計画税
毎年1月1日にマンションなどの固定資産を所有する者に課される地方税です。4月ごろに市町村から送られる納税通知書により納めます。年4回の納期にわけられているのですが、一括で納めることもできるのです。なお、購入したマンションが新築であれば、5年間軽減措置があります。
なお、税金を課される負担だけではなく税金が戻ってくる制度もあります。
住宅ローン控除
住宅ローン控除とは、給与などに対して課されている所得税から控除されるのです。つまり、納めた税金が戻ってきます。適用期間はマンションなどを購入し入居してから10年間です。
マンションを購入するときは、いつ、どのような税金が課されるかの概要を確認しておくことで、購入について安心できる資金計画を立てる必要があるでしょう。