マンションを購入するときは、何がポイントになりますか?「デザイン」「価格」「立地」など、さまざまな要素があるのですが、意外にスルーしてしまうのが「音」でしょう。建築前の物件であれば調べるのが難しいような気もします。モデルルームの見学などはできますが、購入したい部屋の実際の騒音を判断することはできません。そこで、事前にチェックできる遮音性についてご紹介します。

窓の構造を確認しよう

道路などの外からの騒音を防ぐためには、窓がどのような構造になっているかがポイントです。少なくても2重窓になっていることを確認する必要があります。

マンションは、専有部分と共用部分にわかれます。専有部分とは所有者が自由に使える部分であり、具体的には部屋の内側のことです。そして、共用部分とはマンションの住民が共同で使うエレベーターや通路のことになります。

窓はどちらになるのでしょうか?窓や玄関ドアのように外部とつながるような開口部分は共用部分になります。専有部分のリフォームは、原則として管理組合に申請して承認を受ければできるのですが、共用部分は管理組合の管理するところになるので、リフォームのハードルが高くなるのです。

つまり、購入する前に2重窓かどうかをチェックしておくほうが無難です。

床の構造を確認しよう

床についての音は、コップなどを落としたときに聞こえる「軽量床衝撃音」と子どもが走り回ったときなどに聞こえる「重量床衝撃音」にわかれます。

軽量床衝撃音を防ぐ能力は、床の仕上げ材の種類により異なります。遮音性能が高いほうからいうと、カーペット>遮音フローリング>普通のフローリングの順です。たとえば、音の気になる寝室にはカーペットが使用されているか、フローリングには遮音タイプのものが使用されているかのチェックをしましょう。

重量床衝撃音を防ぐためには、スラブ(床版)の厚いものを選ぶようにしてください。目安としては200mm以上になります。

日々の生活において「音」というものは、気になると耳から離れません。毎日のことだけに購入前のチェックが必要ですね。

 
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