不動産を売却し、かつ譲渡所得が生じる場合には、所得税の確定申告及び納付が必要です。コツさえ覚えれば自力での手続きも充分可能ですし、税理士に任せるにしても、一連の流れや提出資料は理解しておくのが賢明です。
タックスアンサーで譲渡所得の申告方法を調べよう
ネットが普及する前は、確定申告手続きを自分でやろうと思うと大変でした。税務署に出向いて「確定申告の手引き」をもらってくるのですが、字も小さく枚数も多く、とても読む気になれません。申請書類もすべて税務署に取りに行かなければなりませんでした。
不明な点は、税務署に出向くか電話で問い合わせするしかなく、こうした面倒な手続きを考えると結局は税理士にお願いするのが得策でした。
今では、国税庁ホームページの「タックスアンサー」にアクセスすれば、譲渡所得や税額の計算方法から確定申告まで、さまざまなケースに応じたきめ細かい解説が、素人にもわかりやすい言葉で掲載されています。検索性に優れ、申請書の記入例が解説付きで掲載されています。
ガイダンスに従って確定申告書が作成できる
さらにサイト内の「確定申告書作成コーナー」を活用すれば、ガイダンスに従って入力するだけで、確定申告書・内訳書が作成できます。
まず入力を始める前に、購入時及び売却時における売買契約書の他、仲介手数料や収入印紙代などかかった費用の領収書を手元に用意しておきます。
譲渡所得の場合は、最初に内訳書作成を選び、特別控除等の適用の有無など必要項目にイエスノーで答えたのちに、売却金額、譲渡費用、取得費に関する事項等を順番に入力します。
次に、内訳書に基づいて申告書の必要項目を入力、最後にプリントアウトして出来上がりです
もちろん、必要な書類をサイトよりダウンロード、印刷することもできます。
所得税の確定申告書の提出期限
確定申告書の提出期限は、譲渡した年の翌年3月15日で、申告書提出と同時に税金を納付しなければなりません。郵送による提出も認められています。