物件のPRが目的なだけ?
物件案内のポータルサイトで時より見かけるのですが、同じ物件なのに掲載業者によって周辺情報が異なることがあります。定型的な情報しか表示していない業者があるかと思えば、様々な情報がてんこ盛りっていう業者もあります。
情報が少ないのも問題ですが、周辺施設の情報として1Km以上も離れた場所にあるショッピングセンターや総合病院が記載されていることがあります。一見すると、「便利で住みやすい街」とう感じがしますよね。
でも、それって必要な情報なの?
たとえば、総合病院まで1.2Kmだとしましょう。車なら1.2Kmは近いでしょうが、歩いて行ける距離じゃありませんよね。それよりも、3駅先にある駅前の総合病院の方が便利だし、徒歩圏内に複数のクリニックがある方が安心でしょう。
買い物するにしても、1Km以上も離れたところには行きませんよね。たとえ品数は少なくても、仕事帰りに買い物できるスーパーを利用するでしょう。人によっては、コンビニの数の方が重要ということもあります。
駅の直ぐ側に商店街があったとしても、シャッター商店街じゃ意味がないですよね。でも、「駅の近くにシャター商店街あり」なんて記載は見たことがないでしょう。
物件とは反対方向の出口からじゃないと利用できないとなると、使い勝手が悪いじゃないですか。いくら駅の直ぐ側であっても、状況によってはちっとも便利じゃないこともあるわけです。
同じ距離でも時間が違う?
最寄り駅までの距離は、けっこう重要ですよね。物件案内に記載されている分数は、概ね80mを1分で計算されています。なので、徒歩5分なら約400mになります。けれど、同じ距離でも平坦な道と坂道では実際の所要時間が違ってきます。
駅からの道が平坦であればアピールすることがありますが、急な坂道の場合は記載されていないのが殆どです。都合の悪いことは敢えて記載しないというのは、アンフェアじゃありませんか。
仲介業者任せは危険
少しでも好印象を持ってもらいたいというのは分からなくないですが、実際に現地に足を運べば分かることです。「期待して見に行ったらガッカリ」というのでは、騙されたって思っちゃいますよね。
そうなると、物件の良し悪しには関係なく、嫌な印象だけが残ってしまいます。こういった掲載の仕方をするのは、大概は売主の意向というより仲介業者の思惑です。なので、広告掲載の際は業者任せにしないで、自身で内容をチェックしておく必要があります。