インターネット上には、「不動産会社選びのポイント」に関する情報が沢山ありますよね。そして大概の場合、「信頼できる不動産会社を選ぶ」ことをポイントだと書かれています。
よくあるポイントはこんな感じでしょうか。
・知識や経験の有無
・会社の経営基盤
・電話や訪問時の対応の仕方
・メリットだけではなくデメリットも説明する
どれも正解で、その通りです。ただ、良く考えてみてください。これだけネットに書かれているのですから、不動産会社の社員も見て知っているわけです。
相手はプロだということを忘れないで
規模に関わらず、殆どの不動産会社が知識や経験の豊富さをアピールしています。誰でも名前を聞いたことのあるような超大手なら、経営基盤はまったく心配ないでしょう。
特に大手の場合はそんなことは百も承知で、印象を良くして顧客を安心させるためのポイントをマニュアル化して徹底的に教育しています。もっとも、中には大手の看板を傘にして横柄な態度で接する営業マンもいますけどね。
営業マンによっては、金額の大小で相手を見るところがあります。でもそれは、不動産会社の社員は殆どが歩合制で厳しいノルマを課せられているからなのです。だから、これはと思った顧客には執拗な営業をかけるわけです。
何れにしても彼らはプロですから、顧客を誘導する術は心得ています。悪意のある業者ほど、その点は徹底しているといって良いと言えるかもしれません。しかも、法律に触れない範囲でね。
どんな会社でも社員の人間性は様々
大手はマニュアルがしっかりしているので、最低減の知識やマナーは身につけています。それに営業スタイルもマニュアルに準じているので、少なくとも表面的な質に関しては大きな差はありません。いわば、何処を切っても同じ金太飴のような感じでしょうか。
とはいえ、大手の社員であっても人間性は千差万別です。入り口では一見して質は同じに見えても、話が具体的になってくると、それぞれの人間性が現れてくるものです。
規模が小さい会社ほど、社員の質はバラバラです。顧客対応の仕方はもちろん、知識や経験も人それぞれ。なので、当たり外れが多いですね。でも、良い担当者に巡り逢えれば、大手にはない親身な対応が期待できます。
マニュアルが完備されていない分、個々の人間性が営業スタイルの違いになって現れるわけです。ただ悲しいかな、人間性が必ずしも営業成績に反映されるとは限らないのです。成績を上げるためには、顧客より自社の利益を優先させる必要がありますからね。
そうは言っても、自分の成績より顧客の利益を優先させる営業マンがいないわけではありません。でも、どちらかと言うと、小規模な会社にいる可能性の方が高いですね。