皆さんが今お読みになっている「マイスターマガジン」を運営している、株シースタイルが2016年12月に「不動産売却のパートナー選び」についてネットによるアンケート調査の結果を公表しました。
対象は、「不動産売却の経験がある・意志がある」という全国の30~60代500人。興味深い結果が出ているので、今回はその結果を筆者なりに分析してみました。
参照元 http://www.cstyle.co.jp/news/detail/release/20161213
相談相手は誰?
1位は「夫婦」で50.8%なのですが、意外と多いのが「誰にも相談しない」という答えが31.4%もあり、2位という結果でした。
回答者のうち単身世帯が10.4%なので、相談相手がいないというケースもあるかもしれません。でも「両親」と答えた人が20.4%いるので、必ずしも単身世帯が「誰にも相談しな」というわけではないでしょう。
「売却経験者の友人」に相談と回答した人は9.7%なのですが、この数字をどう見るか。30代から40代後半の持ち家率の全国平均は約6割ですが、その中で売却経験を持つ人はそう多くはないのか、それとも友人に相談するのが億劫なのか。
どうもネットで調べる人が多いみたいで、「ネット査定依頼」の経験者が46.3%でした。「価格や流れをネットで調べた」という人が58.8%と多く、如何にもネット時代を象徴するような数字ですね。
売却の依頼業者を選ぶ際に重視するのは?
対象の不動産を購入した業者かと思いきや、何故かこれが意外と少なく20.5%という結果でした。約8割の人が新たに別の業者を選んでいるわけですが、それって購入した業者との間に信頼関係ができていなかったということ?
これは売りっぱなしの業者が多く、定期的な点検やアフターフォローがされていないことを示す数字なのかもしれませんね。ということは、購入者との信頼関係を持続する業者は2割程度でしかないのでしょうか。
業者を選ぶ決め手として、「信頼できる営業担当者」と答えたのは58.3%。「地元の不動産事情に詳しい」と理由で選んだ人が同じく58.3%。何れにしても、「信頼」がポイントになっているようですね。
実際に売却するとなったら
売却する際の直近の具体的な行動については、売却経験者の46.5%が「不動産会社と直接面談」をしています。
一方、「売却の意志あり」という段階の人は、「価格や流れをネットで調べた」が58.8%、「ネットで査定依頼・問合せ」をしたのが46.3%で、まずはネットで下調べということなのでしょう。
最終的には不動産会社に相談することになるのですが、業者選びのプロセスで多くの人がネットの情報を上手く活用しているようですね。