そもそも、不動産には相場はあっても定価はありません。なので、買手と売り手の駆け引きがあるわけですね。とはいえ実際の交渉は仲介業者が行うので、高く売れるかどうかは業者次第ということになります。
そこで今回は、高く売ってくれる業者選びのポイントを3つご案内しておきましょう。
1.高く売るためには顧客の多さがモノを言う
顧客が多いということは営業力のある業者ということなのですが、顧客が多いといっても大きく分けて二つのタイプがあります。
不動産売買の仲介業務において、売主から直接依頼を受ける元付と買主を探す客付があります。これは売買業務における立場のことで、専門性を示すものではありません。ですので、元付だからといって客付をしないというわけではありません。
仲介業者ですから元付になることもありますし、客付の立場で営業することもあるわけです。しかし、どんな業界でも得意分野があるものです。
売主にとっては客付営業が得意な仲介業者の方が、買手となる顧客を沢山抱えている傾向があるので有利といえます。客付がメインの業者なら、売主のあなたから仲介を依頼されれば売主と買主の双方から手数料を得られる両手取りができるので張り切ってくれます。
2.売却価格の根拠を分かりやすく説明してくれる
仲介業者の中には、元付として専任業者になりたくて高い査定額を提示する業者がいます。しかし、その査定額に高く売れる根拠がなければ絵に描いた餅に過ぎません。単に、専任を取りたいという業者の都合でしかないのです。
根拠を示せない価格では買手に対して説得力がありませんから、結局は値段を下げることを提案されるのが落ちでしょう。下手をすると無駄な時間を浪費するだけで、その業者では売れないで終わるということもありえます。
高い査定額を提示されたとしても、それで喜んでいてはダメですよ。その根拠を確認することが大事です。不動産売買の知識や経験が豊富で営業力がある業者であれば、納得いく説明をしてくれるでしょう。
3.熱意を持って営業してくれる担当者がいる
顧客を多く抱えて営業力のある会社には、個人差はあっても必ず熱意を持って仕事に取り組む担当者がいるものです。そして、そういう担当者は顧客を沢山持っています。
業務のルーティンに従って広告を打つだけの担当者と、あなたの家を積極的にアピールしてくれる担当者では、当然のことながら結果が違ってきます。熱意を持って取り組む担当者なら、あなたの家をできるだけ高く売る努力をしてくれるでしょう。
今回ご案内した3つのポイントを踏まえて複数の業者に相談して、信頼できる優秀な業者選びをしてください。