家を売却する折に、購入予定者の内覧は欠かせないプロセスです。もし内覧時の印象が悪ければ、売却チャンスを逃すことになります。
多額の費用をかけてリフォームするのも方法ですが、今回はお金をかけずに内覧時の印象を良くする4つのポイントをご案内しましょう。
1.天気が良い日の当たる明るい時間帯を選ぶ
購入予定者から内覧の申し込みがあった際は、なるべく天気の良い日に設定しましょう。理屈抜きで天気の良い日は気持ちが良いですから、そういう気分の時に内覧してもらった方が良いに決まっていますからね。
先方の都合もありますが、天気を意識して内覧の日程を調整するのは重要です。とはいえ天気は自然現象なので、常に天気予報を意識してチェックしておくことが内覧時の印象を良くするための重要なポイントになります。
2.明るさや動線を考慮して家具を配置する
日常の使い勝手を優先させて窓やドアを塞ぐように家具や家電を置いているケースがありますが、内覧時にそのままというのはNGです。
そういう状態では家の間取りや動線が分かり難いですし、何より見た目が良くありません。キッチンやトイレなどの水回りや部屋の中を綺麗にしておくのは当たり前ですが、家具や家電の配置に考慮することは印象を良くするために大事なポイントになります。
3.自宅のアピールポイントを整理しておく
陽当りや風通し、景観など、自分の家で自慢できる点を整理しておきましょう。ファミリーで暮らしているなら、家族それぞれの視点で自宅の良さを再点検するのも良いでしょう。主婦の目線や、子供の目線で見なければ良さが分からないこともありますからね。
家のアピールポイントだけではなく、買い物や公共機関までの便など周辺環境につての情報もあると喜ばれます。購入する側にとっても、実生活でのリアルな意見は新生活のイメージを描くために大切な情報なのです。
4.おもてなしの心を忘れずに
内覧者は大事なお客様ですから、最低限の「おもてなし」は必須です。内覧者を迎える際には、スリッパを用意するのはエチケットです。できれば、使い古したものより新調した方が良いでしょう。
茶道の「一期一会」のごとく、訪問者への配慮が大切です。玄関先の掃除は丁寧にして靴などの履物は仕舞っておくといった気遣いは必要です。効果なものは必要ありませんが、お茶屋やお菓子くらいは用意しておいた方が良いでしょう。
そういう訪問者に対する売主の姿勢が内覧者に好印象を与え、成約に結びつく可能性は意外と大きいのです。