長年住み慣れた家を売却する際、様々なハードルがあります。時には、想定外の壁が立ちはだかることもあるのです。そこで今回は、スムーズに家を売るために注意すべきポイントをご紹介しましょう。
売出し期間に余裕を持つ
住み替え先の場合、ローン残債がないとか新居を現金で購入できる余裕があるなら問題ないでしょう。しかしローンが残っている場合は、今の家を売却するまでダブルローン状態が続くことになります。
そうなると、どうしても早く売却したいでしょうから、買手に足元を見られて安く手放さなければならない状況に追い込まれがちです。なので、資金的な余裕がある場合を除いて、売却を優先する方が売出し期間に余裕を持てます。
売却が決まったのに新居が見つからないというリスクを回避するには、複数の候補を用意しておくのが良いでしょう。そして、新居となる家とは「縁」だと思って、あまり特定の物件に固執しないことです。
何事も、「せいては事を仕損じる」と言いますからね。
住み替えのための売却でなくても、余裕を持って取り組むことが少しでも高く売るためのポイントなのです。
話がこじれて売却が長引く意外な要因
自宅を売却する際、最も大切なのが家族間のコンセンサスです。住み替えだけではなく他の要因で売却をする場合であっても、家族間の同意や意思疎通がないと、いざ買主が見つかっても家族間で意見が割れて揉めることがあります。
夫婦や親子間で、売却のタイミングや価格などについて意見をまとめておく必要があります。よくあるのは「分かっているだろう」という勝手な思い込みで売りに出して、話が具体的になった時点で意見の相違が発覚するというケースです。
相続した物件の場合は、親戚から売却に異論が出るケースも考えられます。そうなると、買手との交渉の前に親族間で意見の調整をしなければならなくなってしまいます。なので、事前に足元を固めておく必要があるのです。
買手にとって第一印象が重要
見栄えを良くするためにリフォームをする方法もありますが、経費をかけた程の効果があるかといえば大いに疑問です。買手の好みもあるので、リフォームが逆効果になることもあり得るのです。
それと、意外と見落としがちなのが臭いです。住んでいる人は慣れているので気にならない臭いでも、初めて訪れる人には気になることがあります。特にペットを飼っているお宅は注意が必要です。
そこでお勧めなのが、リフォームに比べて安価で短期間でできるプロによるハウスクリーニングです。劣化や汚れの程度にもよりますが、プロの手によるクリーニングでかなり綺麗になりますし、相談すれば臭い対策もしてくれます。