あなたが家を買うとしたら、どんなことが気になりますか?
もちろん価格は大事ですが、それ以外にあなたにとって重要な要素は何でしょう。重要だと思うことの優先順位は人それぞれ違うでしょうが、情報は多いに越したことはありませんよね。そしてその情報が正しいことは必須でしょう。
メリットとデメリットを正直に伝える
どんな家にも良いところがあれば、悪いところがあるものです。そこに住む以上、その両方を知っておきたいですよね。家は生活の拠点ですから建物自体の住み心地は重要です。それと同時に、暮らしという観点では周辺環境も大切です。
とはいえ、人によってメリットとデメリットの尺度が異なります。あなたがデメリットだと思っていても、人によってはそれがメリットになるかもしれないのです。
駅からの所要時間は実情を伝える
最寄り駅が地下鉄の駅で、出口からは2分だけど改札口から出口まで10分位かかるなんてことはよくありますが、不動産会社の広告には出口からの表示が記載されています。でも実質的には、トータルで12分位はかかるわけですよね。
これも言いようで、「改札口から物件までは12分だけど、出口までの10分は雨風に晒されずに済みますよ」と伝えれば受け取り方が違ってきます。その方が、駅から2分という表示に騙されたと思われるより印象は良いのではないでしょうか。
周辺環境の情報はなるべく具体的に伝える
駅から遠いのはデメリットだけど、家までの間に活気のある商店街があるので歩くのが楽しくなるというのはメリットになります。その商店街には手作りのパン屋さんがあって、そこのアンパンが絶妙と言った情報はリアルティがあっていいですよね。
その他にも、近所に頑固オヤジのいる焼鳥屋があって、そこの女将さんが作る漬物が絶品とか、昔ながらの洋食屋のメンチカツが最高とかね。そんな生活感のある情報は、買い手に好印象を与える効果がありますよ。
家の周辺には何もなくて街頭も少ないのはデメリットかもしれませんが、その代わりに自然が豊富で虫の音が聞こえて星空がとにかく綺麗というのは、人によってはメリットになります。
好条件だけが揃った物件などないし、個々の価値観によってメリットとデメリットは違います。なので、万人に受け入れられる物件など存在しません。一般的にデメリットと思われることでも、言い方次第で受け取り方が違ってくるのです。
大切なのは、売主が正直で良い人だという印象を買い手に与えることです。そして、売りに出している家での生活を楽しそうに語ることです。