毎年、不動産関連サイトで「住みたい街ランキング」が発表されますよね。東京だとランキング上位の常連は吉祥寺や恵比寿、自由が丘、目黒など、神奈川だと武蔵小杉や横浜といったところ。

でもそれは、その街のステータスやイメージが優先している感じがしませんか。「住みたい街」が、必ずしも「住みやすい街」とは限りません。そもそも、こういった人気ランキングで上位に来る街は物件価格が高く実際に住むにはハードルか高いですよね。

住みやすい街って?

住みやすいというのは、人それぞれの価値観によって違ってきます。職場までの所要時間、買い物などの利便性や周辺環境など多種多様な要素があります。しかし、各種助成制度などの行政サービスの充実度は実際に暮らす上で重要な選択肢になります。

そして子育て世代にとっては、子育て関連の助成制度が充実している街はとても魅力的です。たとえば、子育て中の医療費は家系に大きく影響を及ぼすので、医療費助成の充実度は子育て世代にとっては重要な選択肢です。

東京近郊の子供関連助成制度

東京都では15歳まで医療費が無料という自治体が多いのですが、中には18歳までは無料という自治体もあります。ちなみに23区では千代田区、都下では日の出町と奥多摩町が18歳まで無料になっています。

千代田区は2002年から待機児童ゼロで、子供が私立の幼稚園に通っている場合は月額7千200円の補助金が支給されます。そして1回限りですが、出産準備金として妊婦に一律4万5千円が支給されるのです。

とはいえ、千代田区で暮らすには物件価格がお高いですから、多くの人は住みたくても住めないというのが現実かもしれませんね。

意外と穴場なのは千葉県?

千葉県の中でも、四街道市は子育て関連の助成制度が充実しています。認可保育所と認可外保育施設との差額を全額助成され、市内の全小学校に学童保育があるのです。

児童一人当たり月額7万7千円が助成され、私立幼稚園に通う子供に年額2万4千円、心身障害児には月額6万円が支給されるという充実ぶりです。

流山市では認可外保育施設に通う子供には上限で月額1万円の助成があります。また、父母のいずれか一方が死亡している場合、12歳以下の遺児に対して月額4千円、13歳以上16歳未満で月額6千円が支給されます。

流山市における子ども医療費の助成は15歳までですが、香取市、山武市、いすみ市、東庄市の他、横芝光町、一宮町、長柄町は18歳まで助成されます。

流山市は2005年につくばエクスプレスが開通して都心へのアクセスが良くなったこともあり、10年間で2万5千人も人口が増えています。40代前半が一番のボリュームゾーンですが、30代後半の子育て世代の数も増えているようです。

あなたが所有する物件がある地域の行政サービスはどうでしょう。住みたい街ランキングには載っていなくても、もし子育て支援などの行政サービスが充実していればPR効果は大きいですよ。

 
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