億単位の物件でも、売り出し直後に完売してしまうほど人気の高いタワーマンションですが、はたして中古で売る時はどうなのでしょう。
将来の資産価値がどうなるかは、専門家の間でも諸説あって実際のところ誰も分かりません。ならば、今の時点でタワーマンションを上手く売るためどうすれば良いのか、今回はそのポイントをご紹介しましょう。
タワーマンションの優位性
タワーマンションは最新の地震対策が施され、中低層マンションに比べて高い耐久性があるのがウリの一つです。それに駅前の再開発地域や人気の湾岸エリアなどの好立地に建設された物件が多く、その意味ではタワーマンションの資産価値は高いといえます。
共有施設が充実している点もタワーマンションに人気がある要素で、これは階数に関係なく享受できるメリットです。それに殆どが大手の開発物件なので、ブランド力が強くステータスが高いというメリットもあります。
高層階は高額ですが評価額が低層階と変わらないので、固定資産税だけでなく相続の際にも節税になるため富裕層に人気があります。固定資産税の改正が予定されていますが、今のところ中古物件には適用されないので、中古物件の引き合いが多くなると予想されます。
上手く売るポイント
相場のチェックについては、まずは新規販売元が仲介している物件価格を参考にしてください。そして、物件の査定と仲介を販売元に依頼することをお勧めします。何故なら、彼らは自社ブランドの値崩れを防ぐために高く売る努力をしてくれるからです。
しかし、いきなり専任媒介にするのではなく、一般媒介にして他の不動産会社も扱えるようにするのがポイントです。1社だけに絞ってしまうと、物件を囲い込まれて売却チャンスを逃してしまう危険性があります。
大手販売元の系列会社だからといって、高く買ってくれる顧客を紹介してくれるとは限りません。大手の営業マンは、高額物件を購入してくれる顧客には自社の新築物件を優先的に売ろうとしますからね。
2016年度における都内のマンション価格はすでに下落傾向にあるので、五輪後のマンション市場の動向には若干の不安要素があります。なので、売りに出すなら、2020年の東京五輪までの間が目安です。
購入する人によって価値観が違いますから、考え方次第で売却額が大きく異なる可能性があります。今なら東京五輪開催までは投資価値が高いと考える人が多くいるので、強気の価格で売るのなら早い方が有利でしょう。