今の家に引っ越してきたときの話です。
知り合ったばかりの人に、こんなことを言われました。
「ねえ、知ってる? あの新しいマンション、昔お墓だったのよ」
思わず「え?」と叫んでしまいました。
その後、しばらくして親しくなった友人は地元の人、しかも例のマンションのすぐ近くに子供の頃から住んでいました。
おそるおそる確認したところあっさりと「うん、間違いないよ」と言われてしまいました。
30年ほど前、墓地のあるその土地にマンションが建設されることになったという噂でもちきりになったそうです。
みんな「まさか」と思ったそうですが、本当に建設が始まってびっくりしたというのが真相。
そして、業者はお墓の持ち主には連絡をしたものの、なにぶん昔からのお墓なので連絡のつかない人も大勢いたそうです。
そして子孫の見つからなかったお墓はそのまま埋めてしまったとか。
これは、いわゆる都市伝説の類ですので話半分に聞くのがよいのでしょうが、マンションの敷地内にお墓があったのは間違いないようです。
幸いなことに、そのマンションは何かが出るなどという噂もなく、中古の売買にも支障が出ていないようで何より。
せっかく高いお金を出して購入するのですから、いわくや因縁のある場所はできれば避けたいですよね。
ただ、綺麗に造成されていたりマンションが建ってしまっていたりしたら以前の土地がどうだったのかはわかりづらいものです。
そこでお勧めなのが古地図を見ること。
昔なら、図書館に行かなければ見られませんでしたが今ではネットで簡単に見られます。
例えばこのサイト
http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1場所を選んで、年代を指定すれば古地図や航空写真が見られます。
お墓は極端な例ですが、以前は沼地や水田だったなら地盤が弱いということがわかります。
また海辺の埋め立てた土地はもしかしたら、地震が起こったときに状化現象が起こるかもしれません。
すでに購入している場合でも、自分の家が建っている土地が以前はどんな状態だったのかを知ることは、いざというときの心構えの違いとなります。
ぜひ、自宅のある土地の以前の様子を調べてみてくださいね。