前回に続き空き家問題です。
両親が介護施設に入居した、あるいは亡くなったということで実家が空き家になる場合は多いですね。
長男は実家で同居するのが当たり前立った時代では考えられないことです。
最近は親と同居している人の方が少ないように感じています。
特に都会ではその傾向が顕著ではないでしょうか。
子供たちは、それぞれマンションや戸建てを購入し実家に戻らないため、最近では社会問題になっている空き家問題が生じるわけです。
ところで実家が空き家になったとき、子供たちはどうすればよいのでしょうか。
実は、その場合選択肢は3つしかありません。
1.売却する
2.賃貸に出す
3.子供たちの誰かが住む
1と2は買い手あるいは借り手にとって魅力的な場所や物件である必要があります。
バス便もなく、駅から遠いような物件ではなかなか難しいでしょう。
また、実家をリフォームしなければならないことも。
ハウスクリーニングで大丈夫な場合もありますが、家が古い場合リフォームは必須です。
戸建てをリフォームすると少なく見積もっても200万以上はかかると思われますので、売るにしても貸すにしても初期投資としては高額ですね。
また、もう一つの方法として更地にして売るということも考えられます。
解体撤去費用は地域や家の大きさにもよっても違いますが、30坪程度の普通の住宅では最低でも100万円以上はかかるようです。
不動産広告にはたまに「古家あり」という物件がありますが、解体もしない、リフォームもしないでそのまま売るという方法もあります。
実家をそのままにしておきたい、思い入れのある家を大事にしたいという場合は子供の誰かが住むということも考えられます。
ただ、実家が自分の居住地と近い場合はよいでしょうが、遠い場合はなかなか難しいですね。
実家がリゾート地に近い場合など週末を過ごす別荘感覚で利用したいというならその問題はクリアできるかも?
いずれにしても、この問題を解決するのはなかなか難しいようです。
先々のことを考え、親が元気なうちに家をどう処分するということも考えておいた方が良さそうですね。