土地には売りやすい(=買い手がつきやすい)ものと、売りづらい(=買い手がつきづらい)ものがあります。
売りやすい土地とは、
1、整形地(整った形の土地)
2、南向き
3、広すぎず狭すぎず
以上のような条件が整ったものです。
しかし、実際はこのような条件を満たす土地ばかりではありません。
では売りづらい土地を売る場合にはどうしたらよいのでしょうか。
知人が空き家となった実家を売ることにしました。
広さは程々で駅が近いという点では良かったのですが、道路付けは西向き、しかも間口が狭い旗竿地。
旗竿地とはその名の通り道路に面した間口は狭く、奥が広がっている土地です。
地元の不動産屋に相談したものの「この土地は売れません。売るのは無理ですね。今時駐車場が作れないような土地は誰も買いませんよ。」と断られてしまったそうです。
ところが、数週間後にその土地を買いたいと申し出た人がいました。
その人は隣家の住人。
隣家は土地がそれほど広くなく、ほぼ敷地いっぱいに家が建っています。
しかし、そのお宅の奥さんはガーデニングが趣味で広い庭のある家に憧れを持っていたのだとか。
さっそく、二家族で話し合うことになりました。
隣家の人は「今すぐには買えませんが、この家のローンが済んで子供たちが大学を出たら是非買わせていただきたい」と言われたそうです。
知人にとって隣家が購入してくれるというのは願ってもない話でした。
買い手が見つかって一安心ですが、空き家をそのままにしておくわけにはいきませんので、近い将来更地にする予定とか。
更地にするのは家財道具を片付けてからということですが、実家を処分するのもなかなか大変ですね。
さて、最初に相談に行った不動産屋からも「もしかしたら近所の人がほしいというかも知れません。一応声聞いてみてください」というアドバイスがあったそうです。
このように条件が悪くて売りづらい土地の場合は、まず近所の人に声をかけてみることをお勧めします。