住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。

毎月、月末に近づくと、売買契約の予定が入ってきます。

先月1月も月末につれ、慌ただしくなってきましたが、

売買契約を何とか月末までに終わらせたい、

終わらせてほしいという要望が入りました。

それに向けて、不動産業者は切磋琢磨するわけですが、

そこで、一つハードルがあるのが、「契約日」です。

先月の月末1月31日は「仏滅」でした。

売主、買主、仲介会社、任意売却の場合は、抵当権者等の債権者、

皆、月末までに何とか取引をしたいと進んでいますが、

「仏滅は避けたい!」

と売主さん側、買主さん側、双方からストップがかかりました。

月末の仏滅。。。悩まされる不動産業者さんは多いのではないでしょうか?

特に、会社組織でやっている不動産業者さんなどは、

「会社の都合」というものがあり、

「月間契約ノルマ」のためにどうしても月末までに契約を終わらせなくてはならないという

「会社都合の事情」というものがあったりします。

私もサラリーマン時代、とても多く経験しました。

でも、こういった日取りを気にする方というのは大変多いです。

特にご高齢の方に多いように思いますし、

若い方でも、絶対的にこだわる方もいます。

では、不動産売買契約を仏滅にしない方が良い理由はなんなのでしょうか?

そもそも「仏滅」とはどうゆうこと?

なんとなく避けたいけど、説明できる人って少ないものです。

仏滅とは、

暦注である六曜(ろくよう・りくよう)のうちのひとつ です。

暦注(れきちゅう)とは、

暦に記載される日時・方位などの吉凶、その日の運勢などの事項のことで、

暦注の大半は、陰陽五行説、十干十二支(干支)に基づいたものだそうです。

六曜は暦注の一種で、六輝(ろっき)や宿曜(すくよう)とも言われ、

日本では、一般のカレンダーや手帳に記載されていることが多いです。

六曜には、

●大安(たいあん・だいあん)

●友引(ともびき)

●先勝(さきがち)

●先負(さきまけ)

●赤口(しゃっこう)

●仏滅(ぶつめつ)

の6種の曜があります。

大安は、最も縁起の良い日

友引は、何事も引分けになる日(凶事に友を引く)

先勝は、何事も急ぐと良い日(先んずれば即ち勝つ)
友引は、何事も引分けになる日(凶事に友を引く)
先負は、勝負事は避けたほうが良い日(先んずれば即ち負ける)
赤口は、火や刃物に気をつけたほうが良い日

仏滅は、何をするにも縁起の悪い日

という意味があると一般的には言われ、

「仏滅」は、もとは「空亡」「虚亡」といい、

全てが虚しい日と言われていたが、

時代と共に「仏滅」という漢字があてられ、

「仏も滅亡するような最悪の日」

という意味に変化したそうです。

ただし、仏滅にも色々な考え方があり、

必ずしも、悪い日ということでは無いようです。

仏滅は、もとは「物滅」。

すべてが消えて新しくなる日。

新しいスタートに最適な縁起のいい日

だという考え方もあります。

また、

「吉日に悪行をすると必ず凶である。凶日に善行をすると必ず吉である。」

「徒然草」の作者の吉田兼好は、同作で言っています。

つまり、仏滅に良いことをすると吉となるということです。

また、

「物滅」として「物が一旦滅び、新たに物事が始まる」とされ、

「大安」よりも物事を始めるには良い日との解釈もあります。

要するに、

考え方によっては、必ずしも悪い日ではないということです。

気にするか、気にしないかは、人それぞれですが、何事も日取りというのは重要です。

でも、売主さん、買主さんそれぞれ納得していれば、それが吉日なのではないでしょうか。

 
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