住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。
先日、競売の入札へ行き、
入札から2週間後、、、
開札会場で、開札結果を確認。。
見事、落札しました。
私は主に任意売却の業務が多いのですが、
競売落札サポートもやっておりまして、落札率は8割をキープしています。
競売物件は最近とても人気で中々落札できない。。という現状があります。
それは、法律の改正により、手続きや法整備が進み、
一般消費者の方も競売物件の敷居が下がったことが挙げられます。
「競売物件は安く買える!」
というイメージが強く、競売入札を代行してくれる不動産業者さんも増え、
特に首都圏エリア等は、入札数も多く、落札価格が高騰しています。
不動産競売物件情報サイト(裁判所)
(参考)
ですが、落札価格が高騰しているとはいえ、
一般流通物件に比べると安く買えるのが競売物件かと言えます。
でも、競売物件にはリスクがあります。
安いからと言って、安易に手を出すと大変なことになります。
そこまで競売物件が安く手に入らない今は、任意売却物件の方が安く安全に不動産が買えると思います。
それでは、競売物件と任意売却物件はどう違うのでしょうか?
まとめてみました↓
■任意売却物件
通常の不動産取引と変わらず、宅地建物取引業法に基づき「取引される。」
・宅建業者である不動産業者が物件の調査をしてくれて、重要事項説明がある。
つまり、消費者保護が手厚い。
・物件の内見ができる。
・瑕疵担保責任はないことがほとんどだが、事前に瑕疵が無いか確認できる。
・引渡し、明け渡しは契約通りに行われる。
・鍵の受領がある。
債務超過の物件や弁護士が介入した破産案件などは、
担保にとっている債権者の合意が不可欠で時間がかかることや
不明確なことがあることもあるが、通常の不動産取引のため、
契約に基づいて進んでいくのでリスクは少ない。
■競売物件
入札方式で、一番高値で入札した人が落札する権利があり、
売却決定が出て、一定の手続きをすれば、代金を納付すれば所有権が変わる。
競売物件は、民事執行法に基づき「処理される。」
そのため下記の通り、自己責任で行うことが多い。
・物件調査は自己責任で行わなくてはならない。
3点セット(物件明細書、現況調査報告書、評価書)を見て、
判断しなくてはならない。
・物件の内見はできない。
・瑕疵担保責任はない。
・明け渡し交渉などは競売で落札した人が自己責任で行う。
明け渡し交渉が難しい場合は、強制執行手続きをしなくてはならず、
費用と時間がかかる。
・鍵の受領や設備の保証はない。
つまり、管轄は裁判所だが、裁判所は仲介という立場ではないので、
不動産をお金に換える機関としての窓口。
何かあったら自己責任というリスクが伴う。
誰もが「不動産を安く買いたい!」と思うと思いますが、
競売物件は慎重に購入しないとあとでこんなはずじゃなかった!
など失敗することもあります。
任意売却物件、競売物件でお得に不動産を手に入れたいと
安易に飛びつくのではなく、やはり専門家に相談することをおすすめします。
競売物件は、競売サポートなどを行う業者さんも増えてきました↓
不動産は高い買い物ですから、慎重に。
安い物件には裏がある!と思って検討しましょう。