どんなものでも入口があれば、出口があるはずなのですが、こと不動産投資に関しては、疑問符がついてしまいます。
不動産の勉強をするとどうしても購入したくなって、出口(最終的な売却や建て直し等の手段)を考えないで購入してしまう人をたくさん見かけます。みなさん、そういう場合、最終的にその不動産投資はどうなると思いますか?成功裏に不動産投資が終わるのでしょうか?いいえ、だいたいの場合は失敗します。
どんな物事も段取り8割で決まります。つまり、最終的な処分方法を考えておく必要があるわけです。
不動産投資の場合も出口戦略なくして、成功する確率は圧倒的に下がるのは、火を見るより明らかなわけです。
不動産を購入する時点で将来的にこの不動産をどうするかをある程度、想定しておきます。景気の動向、人口の流動性、町の発展性等を考えながら売却のタイミングや途中でリフォームするのかなどを考えておくわけです。
まず、不動産を購入する時点で①マクロ経済的視点②ミクロ経済的視点③物件の個別要因を将来的な角度から眺めてみて、どのタイミングで売却するのかをシミュレーションしておくと良いわけですね。
また、税金面から見てどうなのか?譲渡税はいくらかかるのか?キャッシュフローはどうなのか?なども併せて考える必要がある訳です。
たまに大家さんや不動産投資家が集まる会などで、「何を購入した」かで話が盛り上がっていますが、いつも「論点はそこではないんだよなー。」と思いながら、聞いています。
購入したことに満足してしまって、最終的にどうするか、どうしたいかを考えていないのです。良く学生の時、試験前にノートをコピーして満足して、勉強をしないのに似てるかもしれません。人生と一緒で、“生まれたら死ぬ“わけで物件のライフサイクルを考えながら投資を考えるべきです。
皆さんは、不動産を購入する際は、出口戦略を考えながら、購入して頂けると幸いです。