「おいしい公共食堂の教科書」
役所や図書館といった「公共施設」に入っている食堂は、どんな雰囲気でどんなメニューがあるのでしょうか。
今回は、江東区役所「江東下町食堂」に行ってきました。(リビンマガジンBiz編集部)
下町情緒溢れる「門前仲町」や「亀戸」、近年なにかと話題のスポット「豊洲」など、江東区は場所により様々。中でも東京メトロ東西線「東陽町駅」は皆さんお馴染みの「江東運転免許試験場」で有名ですよね。
今回は東陽町から徒歩3分、江東区役所内の食堂「下町食堂」へお邪魔してまいりました。
到着。今日は暑いです。
この日は雲ひとつない晴れ。東陽町駅から5分歩いただけで、もう汗だくです。こんな日は「冷やし中華」でも食べたいですよね〜。「冷やし中華」は季節限定のメニューだから、少し値段はお高めの事が多いですけど、ついつい頼んでしまいますよね。そんなことを考えていたら江東区役所に到着しました。区役所の食堂「江東下町食堂」はこの建物の8階にあります。では、登ってみましょう。
区役所8階へ
外観がなんだかお洒落ですね。脇のウィンドウにはメニューが並んでいます。
安い!これは嬉しいですね!メニューの数も豊富で期待できそうです!店内もカフェのようなお洒落な雰囲気!
そして、御覧ください!外に目を向けると…
東京スカイツリーが見えます。江東区役所の職員さんは、この風景を楽しみながらランチができるのですね。羨ましい…!早速、店長さんへオススメのメニューを聞いてみました。
−こんにちは!オススメのメニューを教えてください!
店長「どれでも美味しいですよ」
せっかく江東区に来たので「深川丼」もいいですね〜。「お刺身定食」は530円(しかも大盛り無料)! 安くてメニューが豊富なので悩みますね。何度も言いますけど、どれも安い!
悩みましたが、暑いので「冷やし中華」!やはりこれですね!なんとたったの430円!店長、これ、他のお店の半額でもおかしくないです(笑)待つこと数分、「冷やし中華」が出てきました。
実食
ハム、キュウリ、タマゴ焼にワカメ、ネギとカマボコが乗っています。美味しそうですね。では、いただきましょう!
僕が好きな醤油ベースのタレです。適度な酸味で美味しいです!ネギが入っているのが少し珍しいかもしれませんね。これが430円なんて…、量もしっかりあります。これなら値段を気にせずに「冷やし中華」を注文できるというものです。コストパフォーマンス、すごく高いですよ。店長さんへインタビューしてみました!
「江東下町食堂」店長インタビュー
−よろしくお願いします。では、こちらの食堂の魅力を教えてください!
店長「江東区役所の中にある食堂なので、美味しいものをより早く安く提供できるように心がけています」
−たしかに、安いですよね。コストパフォーマンス高いです。
店長「これ以上は限界ですね(笑)食材の値段も少しずつ上っていますからねぇ。今のところお客さんが来ていただいているので頑張りたいですね」
−なるほど、お客さんは職員の方が多いですか?
店長「意外と職員以外の方がいらっしゃることもあるんですよ。小さい子連れの親子や、ご老人の方まで、役所に来られたついでに食事をする、という方が結構多いんですよ。でも役所の食堂が一般でも利用できることを知らない方も多いですね」
−僕も役所の食堂はこの取材で行くようになりました。安くていいですよね。
店長「頑張っています(笑。)やはり安いだけでは飽きられてしまうので。魚は築地から仕入れており、力を入れています」
−築地から!「お刺身定食」今度食べてみますね!
店長「毎日来られる方、そうではない方、20代の方からご老人の方まで来られるので日々、試行錯誤しています」
−ご苦労もあるんですね。食堂に来た時、すごくキレイでお洒落な印象がありました。店名もいいですよね「江東下町食堂」、素朴で好きです。
店長「はい、5年前に改装したばかりなんですよ。お店の名前の発案者は実は、区長なんですよ!」
−え!そうなんですか!
店長「はい、山﨑孝明 区長に命名をいただいたんです」
区長が直々に命名した「江東下町食堂」さんは、豊富なメニューに味もしっかりしたコストパフォーマンスが魅力の、とても素敵な食堂でした。皆さんもお近くに来られた際は、区役所の8階で東京スカイツリーを眺めながらランチなどされてみてはいかがでしょうか。ではまた。
今回お邪魔したお店
「江東下町食堂」
住所:
江東区東陽4-11-28 江東区役所 8F
電話:
03-3647-9111
最寄り駅:
東陽町駅から徒歩約5分
営業時間:
平日 8:30~17:00