皆さん、こんにちは!
CFP・税理士の白根壽晴です。
先日、北海道の帯広に行ってきました。
帯広は広大な十勝地方の中心地で人口は約16.8万人、
十勝地方全体の人口34.4万人(いずれも2016年12月統計)の半数が暮らしています。
ご存知の通り、十勝地方は日本の農業を代表する地域です。
これは晴天日の多さが日本有数であることや
「水道水のおいしい都市32選」にも選ばれるほど水質も水量も優れていることと関係しています。
一方で、夏は35度の猛暑日もないわけではなく、
冬にはマイナス20度を記録する日もあり、年間を通じた寒暖の差に関しても国内有数の地方です。
このように気候は峻烈ですが、
澄み切った空気や水のお陰で、年間通じておいしい農産物や畜産品には事欠きません。
北海道に限らず国内の名物や地元料理には、海産物を材料にしたものが多いものです。
しかし、十勝・帯広に関しては、
広尾から襟裳岬にかけての太平洋沿岸で漁獲される水産物も有名ですが、
「豚丼」で知名度の高い豚肉や乳製品、
六花亭や柳月に代表される和菓子やスイーツも大変な人気です。
特に野菜が新鮮で種類も多くておいしいことから、
フランス料理やイタリアンなどの「洋食がおいしい街」という特徴があると思います。
その洋食にぴったり合うワインは、
帯広市のお隣の池田町で40年以上前から高品質なワインが生産されています。
テーブルワインから国際コンテストのグランプリ受賞ワインまで、
実にさまざまなワインが楽しめます。
豊かな自然とその恵みに囲まれて暮らす十勝地方にお住いの皆さんが羨ましく見えますね。
しかし、北海道も他の地方と同じで人口は減少しています。
2010年以後の5年間に550万人から538万人へ2.2%減少しています。
十勝振興局管内は横ばいに近い微減状況なので、
この地方の暮らしの豊かさと無関係ではないように思います。
参考までに同時期の人口減少率が最大なのは、
秋田県の5.8%と福島県の5.7%で、全国の平均減少率は0.7%です。
ネット環境さえあれば創造力や競争力のある個人事業主などは、
住まい選びに職住近接を意識する必要もない時代です。
九州・四国の山間部でも十勝の平野部でも、どんな地方にも居住できる可能性があります。
皆さんなら子育て中など人生のある時期だけでも、
または、都会生活の息抜きとしての田園生活として、
十勝のような豊かな自然の中に身を置くことに挑戦できるのではないでしょうか。