こんにちは!
CFP・税理士の白根壽晴です。
年が明けたと思っていたら、早くも1月の半ばも過ぎました。
年頭に立てた夢や目標を振り返ってみて、一日一日を大切に過ごしていきたいですね。
さて、保有不動産をそのまま持ち続けるのか、それとも売却するのか―
家庭財産を大きく占める不動産だからこそ、決めかねます。
その選択が、場合によってはその後の人生を左右することにもなる、人生の大きな出来事です。
大きな決断をする前には、後悔しないように
「ライフプラン(=人生設計)」を考えておくことが欠かせません。
ライフプランを構成するものを「ライフイベント(=人生の行事、出来事)」といい、
結婚や子育てなど人それぞれですが、ここに不動産の取得や売却なども挙げられます。
そして、ライフプランが確実に実現できるように、
財務的な裏付けであるマネープランを立てて、具体的に取り組んでいきます。
このときに自分の世代だけでなく、「子供の世代」や「孫の世代」にまで、
ライフプランを重ねてみていくことが大切です。
たとえば、自分が60代で子供が30代ならばどんなライフイベントがあり、
どんな資金需要があるのだろうか…。
80代で自分の相続が発生する頃には、子供や孫はいくつになっていて、
それまでにはどんな相続対策が必要になるだろうか…。
このように自分ひとりのライフプランだけに注目するのではなく、
家族のライフプラン全体に注目しておくことにより、
世代を超えた視点から時系列でライフプランの課題が見えてきます。
日本は、経済の低成長化により日本人のお金や暮らしを取り巻く環境が非常に厳しくなりました。
現在行われているさまざまな経済政策が成功して安定成長を取り戻したとしても、
それはあくまでも安定成長です。
高度経済成長の時代は二度と戻りませんから、
日本人全体について一般論として、生涯収入に大きな伸びを期待できません。
一方で、増税と社会保障費用の負担は容赦なく増えていきます。
したがって、私たちの子供や孫たちは、「厳しいライフプラン世代」と言えるのではないでしょうか。
自分の一つの決断は、家族全員にも影響があることですから、
目の前の問題だけに捉われずに、先を見据えて懸命な判断をしていく必要があります。