はじめまして、相続に特化した不動産コンサルタントの清水です。

 

住む人のライフスタイルは年齢とともに変化していきます。10年、20年、30年と年月が過ぎたときに、当時と何一つ変わらぬ暮らしはできないものです。時間が経つことによって家の経年劣化が起こり、暮らす人たちのライフステージも結婚、出産、子育て、リタイヤ、老年期へと変化していきます。住宅においても、それらのライフステージの変化に伴い、ご家族がより快適に暮らせる住まいとしての住宅の改良、もしくは、住み替え(売却)、既存住宅の利活用(賃貸)、家族への承継(相続)等の検討が必要とされます。


 

結婚、出産、子育て、リタイヤ期の住宅の改良については、それぞれのライフステージにおいて、どの様に住宅をリフォームし、バリアフリー化を行うかはもちろん重要ですが、介護状態、高齢者の一人暮らしの状況になった時に、住まい手とご家族、支援団体等の地域社会がどのように繋がりをもって見守り、支援していけるのかをお互いに考えることも重要なことと考えられています。

 

また、老年期のライフステージにおいては、住まい手が自家用車の運転が出来なくなったり、買い物、病院へ通うのも次第に難しくなってきたりします。そのような環境になった際には、生活の不便さを強いられる立地から、生活施設、交通アクセス等の利便性の良い立地へと、生活に求められる立地条件も変わってきます。暮らしが変化する時に、一番ふさわしい場所に住み替えも必要となります。

 

さらに、現在の住まいをそのまま残し住み替えをした場合には、住まいを空き家の状態にするのではなく、リフォームして賃貸するなど住宅を利活用することも考えられます。利活用することによって、住まい手は、安定的な賃料が得られ、暮らしの質を確保しながら不動産を維持することが出来ます。安定収益が得られれば、収益不動産として将来ご家族に相続できることも重要なポイントになるのではないでしょうか。

 

このように、将来訪れるライフステージの変化に対し、誰と、どこに、その様に住みたいか、住まいをどのように活用、承継したいかなど、ご本人、ご家族が対応できるうちに、住宅、不動産に詳しい専門家にご相談なさってみてはいかがでしょうか。また、介護保険や、行政、自治体などより、高齢者向けの住宅改良についての補助金制度、老後の住み替え制度等の各種制度がありますので、一度調べてみては如何でしょうか。

 

 
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