テレビで放送されていることであろうと、嘘を見過ごすことが、どうしても出来ない不動産コンサルタントの嶌田(しまだ)です。
先日、何気にテレビを見ていると、おもむろに投資用不動産の良さだけを特集した番組を目にしました。
『毎月1万円で投資オーナーになれる』というテロップを常に画面の右上に表示していました。
代表的な物件紹介の前に、毎月1万円を35年の支払いだから総額420万円の支払いしかしていないのに、2800万円の物件(資産)を手にすることができる、と。
そんな投資が他にありますか?と訴えかけてくるのです。
確かに投資用不動産ですから賃料という形で他人が返済額を支払ってくれるわけですから、なんとなく納得してしまいそうですね。
でも、よく考えてくださいね?
確かに新築時の価格は2800万円ではあります。
が!!
返済が終わるころも同じ2800万円で売買が可能とでも!?
そんな馬鹿な話しあるわけないでしょう。
それを、こういった物言いをするところが既に嘘をついているのと同じですね。
こんなロジックを公共の電波に乗せて恥ずかしくないと思っているとは、この投資用不動産会社は悲しいレベルですね(笑)
そもそも毎月1万円の出費が出ているのに、得をする人は限られていて条件もあるのにそれも示さずに、すべての人に適しているような言い方自体に問題があります。
どんな投資用商品でも、適した方、適さない方、向き、不向きがあります。
信用できる情報とは、見極め方までセットで公開していることが【最低条件】です。
これを満たしていない会社、担当者には売却も購入も任せてはなりません。
投資で大事なことは、将来の価値(価格)をどう見通して資産形成を組み立てているか、です。
覚えておいて頂きたいことがあります。
どんなに大きな会社であっても、公共の電波を使っての内容であっても、資本や広告料を支払っていればその会社の商品や都合の良い主張を支援する内容の番組が放送されたり、広告が載せられるという現実を【大前提】として情報は手にすることが最も大切だということです。