家族を思うから住まいがある。
不動産コンサルタントの嶌田(しまだ)です。
今回は、空気環境から快適な住環境を創造するGreen LifeDesign株式会社 代表取締役 赤松武さんと対談させて頂きました。
GreenLife Design株式会社
Tel:042-682-4103FAX:042-676-3416
MAIL:info@greenlifedesign.co.jp
前職は、ハウスメーカーで展示場などでの接客を10年以上されていました。
その中で独立を決心したのは、家族・子供への想いがありました。
2008年 ご長男が誕生されます。
間もなくして乳児性湿疹が発症します。
肌のただれを改善しようと診療してもらうと塗り薬を処方されます。
確かに≪ただれ≫は改善したようです。
ただ、奥様いわく
『後々振り返ってみると、塗り薬を使い始めてから子供が痒み訴えるようになったんですよね。子供がアトピーになってしまって、それからは合成洗剤を使わないなど、こだわるようになったんですよ。』
2010年 他の建築会社にも自然素材を使ってもらうための営業部へ異動。
これが独立の切っ掛けにも繋がります。
2011年 扱っていた『ホウ酸系木材保存剤』が長期優良住宅の認定薬剤に。
保存剤としての効能だけでなく、白アリ対策にもなります。
※長期優良住宅を受けている住宅でも、多くの物件がこの薬剤を使っていません。
ご注意ください。
2012年 正しいシロアリ対策でお客様の家族の健康を守るべく起業
今回の取材で私も初めて知った白アリ駆除剤の実情が、そこにはありました。
まず、農薬系(合成殺虫剤)の白アリ対策はUSEPA(アメリカ合衆国環境保護庁)では2000年に、人体(特に子供)に害を及ぼすものとして使用禁止になっています。
下記は、和訳された内容です。
http://www.kcn.ne.jp/~azuma/news/Oct2001/011022.htm
しかし日本では、この処置を未だ取っていません。
まさか『日本は国として処置を取っていないから大丈夫』
なんて思いませんよね?
ホウ酸系と農薬系
それぞれの効能期間は?費用面は?
気になりますよね。
効能期間
農薬系:5年に一度は再処理が必要 1㎡あたり5リットルも使用。
人工的なものなので、駆除剤が分解されてしまい効能がなくなる。
ホウ酸系:1度処理をすれば再処理は不要。
(建築時だけでなく、合成殺虫剤系からの切り替えも対応可能)
乾燥や地震等により小さな割れ目など処理をしていない面がある場合、その部分だけ処理。
そういった点で考えると、2年目・5年目・10年目など通常と同じように床下点検はお薦め。
処理方法
(ホウ酸系は部分処理)どちらも既存住宅は、住みながら行います。
ここで健康に影響を及ぼすこととなります。
費用面(50㎡をモデル)
農薬系:4~5万円(建売物件の場合 2~3万円)
再処理時 15万円程
ホウ酸系:8万円(税別)
何故、農薬系は新築時と再処理時でここまで費用に差が出るか?
建築会社は建築費用を抑えるために業者に対し、新築時の金額は大幅に押さえ込みます。
その代わり、引渡し後は建物に使用している白アリ駆除剤の会社として5年目に定期点検などの商談機会を与えます。
この定期点検こそ、収益回収のチャンスなのです。
こういった『再処理ビジネス』となっています。
だから、ここまで金額に差が生じています。
ホウ酸系は、新築時の費用は6万円高く掛かります。
それが5年後(再処理時)には15万円もの金銭的損失を回避できます。
初期費用では掛かるかもしれませんが、子供の健康へのリスクはどうでしょうか?
赤松さんは、アレルギーの子供のための任意団体を立ち上げました。
また、そういった子供のいる家庭のためのブログも書いています。
八王子市教育委員会と連携した企画も行っています。