想定と現実の差でガッカリしてほしくない不動産コンサルタントの嶌田(しまだ)です。
前回の記事で不動産の表示に関する公正競争規約(平成24年5月17日に、不動産公正取引協議会連合会が、消費者庁と公正取引委員会の認定・承認を受け、同年5月31日から施行)に触れましたので、広さの表示についてもお話ししておきたいと思います。
1畳って、日本人にはイメージし易いだけで、畳の広さって何種類もあるから物件によって部屋の広さが違って感じるのは当たり前なんですよ。
つまり、イメージしているだけで現実とは違っているということです。
投資用不動産は、それこそ室内を見ずに購入する決断は必要なセンス(判断力、覚悟の有無、知識の事前準備等)です。
向き、不向きが出るのは、ここのセンスでしょう。
誰にでも投資用不動産が向くものではないと断定してますから、私。
だから、1畳が何㎡なのかを知っておくことは大事なこと。
新築マンション、未完成の一戸建ての購入を検討されている方には、特に必要な豆知識だと思います。
「こんな広さのはずじゃなかった・・・」
なんて声も、売却の際にチラホラと耳にしますから。
だから、「次は完成済みの物件が良い、中古物件で良い」、そんな方もいらっしゃいます。
では、広さの種類をご紹介します。
昔間(しゃくま)、本間(ほんま)
1間が京間より若干大きいです。
985mm×1970mm、1.940 45 ㎡です。
南河内地方旧家の畳の多くがこのサイズで、京間とは区別されていました。
京間(きょうま)、本間(ほんま)、関西間(かんさいま)
955mm×1910mm、1.824 05㎡です。
主に近畿・中国・四国・九州と西日本の大部分で使用されています。
中京間(ちゅうきょうま)、三六間(さぶろくま)
910mm×1820mm、1.6562 ㎡です。
主に愛知・岐阜県の中京地方や福島・山形・岩手の東北地方の一部、および北陸地方の一部と沖縄、奄美大島で使用されています。
江戸間(えどま)、関東間(かんとうま)、田舎間(いなかま)、五八間(ごはちま)
880mm×1760mm、1.5488㎡です。
関東、東北地方の一部、北海道と三重県伊勢地方の地域で使用されています。
団地間(だんちま)、公団サイズ(こうだん-)、五六間(ごろくま)
様々なサイズがありますが、850mm×1700mm、1.445㎡のサイズが中心です。
では、畳数表示の規則で定めている広さといいますと、1.62㎡です。
これに統一することと「規則」ではなっています。
が、ここにおいても業界の徹底は行き届いてはいません。
だからこそ、あなたが知り、どの物件を見ようともご自身の中での基準値を定めておくことが大切です。