世の中、仕事の質の証明よりも会社の利益追求なのか?

疑問が止まらない住まい専門の不動産コンサルタントの嶌田(しまだ)です。

 

価格交渉は当たり前にされているのに、購入査定が広まらないって、どういうことなのでしょう?

 

そもそも、売主様は不動産会社から価格の根拠も算出方法も教えて頂き、価格を最終決定しているんですよね?

 

買主様は価格の根拠も算出方法も知らないままに、価格交渉を頼まれているんですよね?

 

この共通認識の無い間柄って、契約という行為においてリスクや不安定をはらんでいると思うのです。

 

下手な価格交渉で売主様の機嫌を損ねる。

時には怒らせてしまい表示価格のままでの購入申し込みを再提出しても拒否される・・・。

 

相場のままに売り出しても価格交渉を持ち込まれ、売却担当者からも説得をされてしまう。

「正直者がバカを見る」ことも起こる・・・。

 

だったら、購入時に検討物件の不動産査定をして差し上げればいい。

売却査定は、どこに頼もうと無料

ならば、購入査定も無料が道理というもの。

 

でも、どこの不動産会社もサービス展開していない。

 

なぜ、同じ作業なのにしないのか?

価格交渉の理由も明確化でき、高値で売り付けられるところを正当な価格での購入申し込みになるのに。

 

理由は4つあると考えます。


売却査定時の不都合2つと購入査定時の不都2つ合でしょう。


   売却ならば売却依頼を獲得すれば、寝てても他社が買主様を見つけ売り上げが立つから無料でもいい。

   「高く売ります」と宣伝文句をしている場合、それが通用しない世の中になる。

   購入の場合、何件査定業務をすることになるのか予想が付かなくなり、査定作業の間に他者の申し込みが入ってしまうリスクがあるから。

   世間で購入査定が当たり前になってしまうと、他社に購入査定を依頼されて接客や仕事の質を批判をされて、お客様を奪われる可能性が出てくる。

 

高く売ります、安く買えます

この両立は会社として矛盾を示し、結局は誰の味方でもないと自分で宣伝しているようなものです。


どちらの謳(うた)い文句であっても、これをアピール材料にしている時点で間違っていますけどね。

 

誰かが得をすれば、誰かが損をしているというのが「住まい」の売買なのですから。

 

誰の味方でもないのに、親切のように無料を振る舞う・・・

その先の恐ろしさは想像しておきたいところですね。

 
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