準備がわかっていれば不動産会社と
円滑に信頼関係を築けると信じている
住まい専門のコンサルタント
嶌田(しまだ)です。
今回は、意外と知られていない
売り出す前に必要となる売却準備項目
その中でも土地についてお話しします。
一戸建てを売却される方に向けてお話しします。
借地権の方は当然に
土地の所有者(地主)から許可を得る必要があります。
地主としては契約者が変わる予定の話しですから
事態の把握は当たり前です。
借りている側としても事後報告ではなく
事前相談としてください。
借りる人が変わるだけなのか
建物は買主が建て直す可能性があるのか
これらによって
地主からの承諾料の相場も変わってきます。
結構な金額が、実は掛かります。
この相場を知らされずに借地権を購入される方が
かなり多いんです。
この部分だけでも、売却価格から差し引かれ
手元に残る金額に影響が出ますね。
この相場については、別の機会にお話し致します。
土地を所有権で持たれているのであれば
敷地面積の測量が売却準備です。
法務局で取得できる不動産の権利を証明する登記簿謄本
ここに面積の記載はされていても
それを証明する測量図面が
法務局に届けられていないケースが
多々あります。
売主も、この事態を知らないことが多いから
このようなケースが多いわけです。
【売却準備】を軽んじられてきた「しわ寄せ」が
情報化社会になったことで
買主から「整えてほしい」という要望が
当たり前に求められています。
どなたでも、大きな買い物で
バカをみたくないですからね。
測量は、2種類あります。
隣地の方からの承諾印の要らない【現況測量】
隣地の方にも立ち会って頂き
境界点を確認してもらったうえで承諾印を頂く
【確定測量】があります。
測量士に掛かる作業負担の違いも大きく
料金も別物ぐらいに違います。
なぜに、大きく金額が変わるのか?
説明を目にする機会も
興味を自発的に持つこともないと思います。
せっかくですので理解して
気持ちよく依頼する為にも
ご一読頂けると幸いです。
隣地への測量作業を行なう旨のご挨拶訪問は
どちらの方式を採用しても行います。
ただ、確定測量となると
土地の境界点の確認のための協力を
得なければなりません。
一軒、一軒の方とアポイント調整を行い
現場を何回も日を分けて行ったり来たりするのです。
何回になるかは隣地の方ごとの協力体制次第・・・
かといって、見積書と請求書の額が変わるのは
ナンセンスな時代。
安ければ赤字になることもあるでしょう。
赤字の理由は移動費だけではありません。
何回も行くということになれば
他の依頼を受けられなくなるという
経営的機会損失も生じます。
隣地の方の数が多くなるほどに
見積り金額が多くなる根拠です。
小売業ではなく
ノウハウとスキルという技術料に対する
対価ですからね。
では、現況測量で何が悪いのか?
それについては、次回、お話し致します。
おもしろい、おもしろくないというよりも
気持ちよく対価を支払うこと
信頼できるプロや見積書の目利きのきっかけにしたいという
想いを込めて話させて頂いております。
また、私のコラムは辞書のような使い方ができるよう
順を追って書かせて頂いております。
これまでの記事も、初めから読むことで
効果が出やすいようにしてあります。
是非、そのような使い方をしてみてください。