こんにちは

ファイナンシャルプランナーの柴沼直美です。

2016年から、リートの価額が思ったように上がらなくて

フラストレーションがたまるという声をいただくことがよくあります。

リートは実物不動産を保有する代わりに

証券という金融資産を保有します。

間接的に、不動産のオーナーになるようなイメージですが

価額の動きは不動産価格や金利に連動しますので

違いとしては、信託報酬がかかるかわりに

流動性が確保されているといったところでしょうか。

リートの別の魅力としては

配当利回りが、株式投資信託などと比べて

高いことも挙げられます。

ということを理由にリートを保有しているお客様から

「イマイチ、価額が上昇しない」

というのです。特に米国リートについてですが

これは最近の米国の経済状態から明らかですね。

米国での景気指標が非常に好調なため

利上げが予想されています。

すでに、最近決定されましたが

今後も、引き続き2017年については

利上げの継続が見込まれています。

不動産といえば借り入れ。

利上げが実施されれば、こういった不動産会社や

不動産を仕入れて賃貸する不動産投資法人にとっては

負担増が見えています。

この点に焦点が当たりますから、しばらくは

米国リートにとっては向かい風が吹くのはやむなしですね。

しかしながら、投資をするにあたって重要な要素である

保有期間をどの程度にするかによって

リートの魅力はかわってきます。

投資の目安として1年を境に長期か短期か分けますが

短期の場合であれば、こちらの利上げによるマイナス要因が

大きく作用することになるため、大幅な上昇は期待できないでしょう。

ですが長期の場合(1年以上)の保有と考えれば

トランプ政権による「規制緩和」というポイントが機能し

収益をあげた企業を中心にオフィスビル需要が活性化することが

見込まれるため、投資対象としての魅力は

十分期待できるのではないでしょうか。

時間軸をどのくらいの長さでとらえるか

実は投資において共通する重要なポイントかと思います。

 
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