こんにちは、
ファイナンシャルプランナーの澤田朗です。
前回は、
中古住宅を購入してから一定期間、
「瑕疵」が見つかった場合にかかる修理費用等を保証してくれる
「既存住宅売買瑕疵保険」
についてお伝えをしました。
・住宅を売却する側にも買う側にもメリットのある保険とは?その1
/column/sawadaakira/19359/今回はこの保険の詳しい保障内容等をお伝えしたいと思います。
■「既存住宅売買瑕疵保険」の保障内容は?
保険の種類には「宅建業者売主タイプ」と「個人間売買タイプ」があり、
それぞれ設定できる「保険期間(保障される期間)」と「保険金額(通算の支払限度額)」が異なります。
・宅建業者タイプ
保険期間2年・保険金額500万円または1,000万円、
・個人間売買タイプ
保険期間1年・保険金額500万円または1,000万円
となっています。
それとは別にそれぞれのタイプで、「保険期間5年・保険金額1,000万円」という設定もできます。
また保険金が支払われる場合には「免責金額(自己負担額)」があり、
宅建業者タイプは10万円、個人間売買タイプは5万円となっています。
この保険に加入するには、国内に5社ある
「住宅瑕疵担保責任法人」
と契約を結ぶことになります。いずれの法人も全国対応をしています。
・国土交通省:住宅瑕疵担保責任保険法人について
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutaku-kentiku.files/kashitanpocorner/01-rikouhou-files/10-hokenhoujin.htm保険料は、「床面積」「保険期間」「保険金額」
で決まりますが、
同じ保障内容でも保険料は各社で異なります。
参考までにおおよその保険料の一例を挙げておきます。
なお保険料の他に、別途検査料が3万円程度
(戸建住宅の場合)かかります。
・個人間売買タイプ(戸建住宅)
保険期間5年 保険金額1,000万円
床面積100平米以上125㎡位未満 特約付帯無し
保険料:約44,000円(一括払)
・個人間売買タイプ(戸建住宅)
保険期間5年 保険金額1,000万円
床面積150平米以上 給排水管路特約等を付帯
保険料:約86,000円(一括払)
宅建業者タイプの場合は、保険料や検査料は宅建業者が負担しますが、
個人間売買タイプの場合は、売主・買主・仲介業者の誰が負担するかを個々に決めることができます。
また個人間売買タイプの場合は、売主が検査・保証を依頼できるほか、買主が依頼することも可能です。
この保険が付帯している物件には、買主が安心して購入できるというメリットが生まれますので、
住宅を売りたいとお考えの場合には、瑕疵保険への加入を検討しても良いのではないでしょうか。
また、中古住宅の購入をお考えの場合には、
物件を選ぶ際、この瑕疵保険がついているのかを、一つの基準や目安にしても良いかもしれませんね。