皆さんこんにちわ、不動産コンサルタントの佐藤毅史です。
今日は、シリーズ恒例(!?)となりました、鈴木ちひろさん(仮称)の不動産売却に係るご相談現場の最終回を
お送りします。7回目で最終回なのですが、前回コラムを見落とした、又は、未だ読まれていない方はこちらより。
【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第1回):大手不動産会社に依頼すれば安心ですか?
【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第2回):営業年数の長い会社に依頼すれば安心ですか?
【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第3回):高値で売れると豪語する不動産会社は安心ですか?
【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第4回):嘘チラシの真実「購入希望者が居る」というポスティングチラシは本当ですか?
では、本日は最終回です。
鈴木ちひろ(以下ちひろ):
「佐藤先生、こんにちわ。6回も相談に乗っていただきまして、ありがとうございました。」
「言い方は悪いかも知れませんが、ビジネスである以上不動産会社も手数料獲得に必死なのですね、世の中景気悪いですから」
「そこで思いました。ある程度の知識やテクニック、売却に掛かるコツとして魅せ方や見せ方を工夫する事の大切さなども、今回のご相談の中で身を持って理解しました。」
「でも、最終的に大切なことは、自分自身が売却しようとする不動産を理解することと、
依頼した不動産会社任せにならない様に適度に手綱を握ること。ということなのでしょうか?」
佐藤毅史(以下佐藤):
「ちひろさん、こんにちは。仰られるとおりですね、どうしても不動産という我々にとっては住居であったり生活の中で当たり前のように接しているものに対して、兎角苦手意識を持っている方が多いのですが、先ずはご自身の不動産を理解する事から始める事が良いと思います。」
「そうすることで、業者任せにならず、ある程度の相場感もあれば、高値で売れると吹っかけてくる業者にも引っ掛かりません」
「また、高値で売りたいという気持ちが時折売主の目を曇らせてしまう事もありますから、相場を知る事はとても大切なのです。今回のご相談の中でも、相場を知る事の大切さを何度か伝えておりますが、その部分を意識しましょう」
「最終的には、不動産会社の媒介と云う形での関与が必要であれど、コントロール(支配権)は報酬を支払う売主側にあるのですから、偉そうにして良いとはいいませんが、`お客様’なんだという事で、しっかり高額の報酬を払うんだから、それに見合った働きを求めるのは当然のことなんです。臆せず、聞くべきは聞き、求めるべきは求めましょう!!」
ちひろ:
「ありがとうございます。実は先日、ご縁ありまして昔近所に住んでいた○○さんのご自宅の売却をされた不動産会社を紹介されまして、そこの営業の方と意気投合しまして、その方がとても迅速に対応して頂き、当方の希望売却価格に近い額で売却する事が出来ました!遅くなりましたが、ご報告です。」
佐藤:
「そうでしたか!まあ、テクニックも大切ですけど、ご縁という目に見えない力というものも大切なのでしょうかね・・(汗)」
と、最終回の結論が`ご縁’という専門家らしからぬ回答になってしまいましたが、ここで筆者より補足します。
ご縁という事で、紹介を前提にする良く分からない紹介組織(BNIという)がありますが、これについては論外だと思います。
私が言いたいのは、紹介に関して一切の利害得失が無い、純粋なまでに何も無い紹介の事です。紹介したから、手数料が裏で入るとか、紹介したら、別のビジネスに繋がるからとか。。
要は依頼者の知らない裏で蠢く利害や打算がある紹介は、ある意味でいえば被害者になりえるからです。直接的に被害はなくても、そのような良く分からない組織の利害の歯車にさせられる事自体が被害者です。
利害得失のある紹介は、はっきり言って価値なしです。
紹介をしてくれた人と、紹介された事で表れた不動産会社は、どんな関係なのでしょうか?
利害得失の有無は、必ず確認しましょうね。
それでは、ちひろさんの相談シリーズはここまで。
最後まで購読ありがとうございました。