みなさまこんにちわ、不動産コンサルタントの佐藤毅史です。
いつもは見出しで生意気にも不動産コンサルタントを標榜しておりますが、本日は不動産管理会社の経営者としての目線で執筆したいと思います。
数多くの物件を管理させて頂きますと、街の発展性であったり、今後の伸びなどの大よそのモノはつかめますので、それをお伝えしたいと思います。では、しばしお付き合い下さい。
これまでのコラムにて、不動産が売れない理由の大よそとして、上図①及び③を見てきました。
まだ読まれていないかたは、こちらより。
【マイホームを高く・早く売却するためのコツ】(第5回):売却活動が上手くいかない場合の諸注意とは?
本日は、②の話になります。
少子高齢化が進展する日本では、住宅供給が過剰傾向にあり、そのストック数も膨大になってきていることから、
今後は、売りたくても売れない不動産、叩き売ろうにも、1円でも買い手がつかないという事態になりかねない状況が起ころうとしているのです。
こちらは、某住宅情報提供サイトよりプロットしたものですが、
現実に、築年数の相当経過した住居になりますが、駅からバス便及び徒歩25分以上歩く距離のエリアにいたっては、
千葉県松戸市や船橋市という一応人口も相当数居るエリアにおいても、
その提示再販価格は、ベンツ1台よりも安いという状態です。このような状況になっているエリアは、高度経済成長期には、
`ニュータウン’等と称して、新興住宅開発エリアとして、多くの働き盛り世代に選ばれた人気のエリアであったのですが、この始末です。でも、考えても見てください。
人口増加時代においては、郊外へ郊外へと、その人口の輪が拡大傾向にあってドーナツ化現象と云うものが観測されました。
しかし、現代においては少子高齢化で人口が減っているのですから、土地や住居を必要とする人はかつてよりも減っているのです。
かつての流行であった、ニュータウンエリアの多くが、名ばかりで実態は`オールド’タウンとして、
高齢者の姥捨て山と化しているのは、住宅政策の潮流をつかめなかった当時の開発業者と政府の責任ともいえます。
いずれにしても、これから先ドンドン空き家が増え続けるのにもかかわらず、ハウスメーカーは無節操に住宅供給を続けていきます。
そうしますと、築古で郊外の駅遠物件は、車1台の値段にも及ばない価値でしか評価されないのです。
ただし、売り出し価格を一応提示しておりますが、この値段で買う人はほぼゼロです。
仕事が忙しい現役世代において、わざわざ通勤に1時間も掛けるのは、バカバカしいとい現代人は思っております。
もし、ご実家が駅遠の築古マンションや戸建であるならば、これから先今以上に益々売れなくなり、
持っているだけで損をします!!
固定資産税、都市計画税、定期的に伺っての除草など。
それらのコストを考えれば、もう分かりますよね。
いつ、売るの・・・!?
○○でしょ(笑)
最後までご購読ありがとうござました。