みなさまこんにちわ、ファイナンシャルプランナーの佐藤毅史です。
いつもは見出しで生意気にも不動産コンサルタントを標榜しておりますが、本日は不動産管理会社の経営者としての目線を少し外して、
ファイナンシャルプランナーとして執筆したいと思います。
お付き合い下さい。
タイトルの通りですが、住宅としての住処選択については、あちこちで色々な論争が沸き起こっております。
今日から連載しますが、これは住宅選びの本質について筆者が思う事を述べさせていただきます。
一部の方にはとてつもなく不愉快を覚えさせるかも知れません、しかし、事実は伝えさせて頂きます。
誰も言わない、だからオレが言う。それが私の正道です。
さてさて、持家VS賃貸論争ですが、それらの多くは単純な金勘定としての損得は論じていても、本質的な部分が掛けていることが多分にあります。
例えば、住宅を購入する場合に金融機関等からローンを借入れる場合、借入金残高に応じて、住宅借入金等特別控除を適用することで、所得税が還付されるというものがあります。
(現在は借入金残高上限4,000万円の1%である、40万円まで)
これをお得と捉える人も居ますが、逆説的に考えてください。そもそも、何故家を購入しただけで所得税が還付されるのでしょうか?
答えは簡単なこと。
2つの切り口で考えます。
1つ目は、戻ってくる所得税以上に支払わされているものがあるということです。
つまり、金融機関等から借入をする事で、当初は返済額の70%近い金額を利息として徴収されます。
そうです、巷でよく言われている「タダほど高いものはない」を地で行くかの様なことが当たり前になっているのに、何故か人はその事実に気付きません、いや、指摘する人も居ないのです。
つまり、金融機関の利益の歯車になっているという事実です。
2つ目は、そもそも住宅は不動産会社にとっては笑いが止まらない程に高利益率商品ですから、売れたらウハウハなのです。
不動産会社にとっても儲かり、金融機関も金利収入で儲かる。
それで居て、皆さんには夢のマイホーム購入後は様々なものがついて回るのです。
え?家族の笑顔とかけがえのない時間!?
違いますよ、
毎月の固定資産税の支払と、メンテナンスのための修繕費用やら、マンションなら管理費やらと、集金地獄の毎日が始まるのです。
そして、今多くの団塊世代(50歳代)において、住居選びの狭間に来ているといわれています。
当初は、終の棲家として購入した住居ですが、子供が独立した後、
老夫婦2人で広い4LDKやら3LDKは光熱費のムダということや、
既に築20年以上となり、駅から遠いから何かと不便よね、戸建であれば階段上り下りがとてもしんどいからコンドロイチンが必要
とか、終の棲家と思った家に住み続けるのが難しい状況になってしまうということです。
つまり、今の当座の住処を考えながらも人生80歳まで生きる時代においては、もう少し長期的視点に立って住居選びをしないと、
概ね失敗に終わるということです。
目先の損得(住宅ローン減税で還付されるわ!)で住宅を購入しようとしたり、長い目で家族形態の変化を考慮しない住居選びは
おまけに目を囚われた悲しき人といわざるを得ないのでs。
グリコのキャラメルのオマケ欲しさに親にねだる子供。
若しくは、ビックリマンチョコレートのシールほしさにねだる子供と対して変わらないのです。
今日はここまでにしましょう。では、次回はその上で持家と賃貸のメリット・デメリットを論じていきましょう。
勿論、従来の似非専門家のコラムよりも、スパイシーで奥行きのある味わいに仕上げておりますから、乞うご期待!!
最後まで購読ありがとうございました。
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ここでは書けない、業界事情や本音の部分にも迫ります!!