みなさん、こんにちは。
「現役大家FP」の佐野です。
そろそろ花粉が気になってくるこの季節。いかがお過ごしでしょうか。
家族の中で唯一花粉症でない私は、ちょっと肩身の狭い思いをしています(笑)。
さて、今回は過去に実際にあったご相談事例から、ご自宅の売却についてのお話をご紹介したいと思います。
ご相談にいらしたのは、Aさんご夫婦。
30代前半の若いご夫婦で共働き。お子さんはいらっしゃらず、今後のご予定もないとのことでした。
ご相談の内容は、3年ほど前に新築で購入した自宅マンションを売ったほうがいいかどうかというもの。毎週のように不動産業者の営業マンが来て、「今売ったほうが得ですよ」と売却を勧めてくるそうです。
その不動産業者によれば、新築時に4000万円で買ったAさんのマンションが、今では4800万円の値がつくとのこと。実際にそのような金額で取引されているケースもあり、Aさんも「買った時より2割も高く売れるなら…」とまんざらでもありません。
一方で、奥様は売却に消極的。今のご自宅を気に入っていることもありますが、売った後の住替えにかかる費用も気になっています。
そんなお二人が、「ホントに売ったほうがいいのか?」の答を求めて、私のところにご相談にやってきました。
ファイナンシャルプランナーとしては、まずはご相談者の意向を確認しなくてはなりません。
まずはご主人様になぜ売却を検討しているか尋ねてみるとこんな返事が返ってきました。
夫「たぶん今が一番高値で売れるので、このチャンスを逃さないほうが“得”なんじゃないかと思って…」
一方の奥様にお考えを聞くと、こちらのご意見はこんな感じです。
妻「住替えにもいろいろお金かかるじゃないですか。結局大変な思いをしてそんなに“得”にならないような気がして…」
なるほどなるほど。それなら話は早い。
要は今回の売却が“損” か“得”が分かればいいわけです。
それであれば損得勘定に論点を絞って考えてみましょう。
ポイントは以下の3つです。
- ①売買時のコスト
- ②新しい住居
- ③不動産業者の選定
次回から、それぞれのポイントをしっかり考えていくことにしましょう。