東日本大震災で液状化現象を目の当たりにした人も、

多いと思いますが、詳しくわからない人が多いと思うので、

その現象を解説していきます。

はじめに

液状化といえば、2011311日の東日本大震災の際に、

千葉県の幕張地域で起こったものが、

日本では、あまりに有名だと思います。

現象としては、大地震の際に地面から突然、水が吹き出し、

建物の地盤沈下・道路の陥没・電柱の倒壊・上下水道の破裂などが起こり

甚大に被害を及ぼしました。

私も実際にこの地震から2ヶ月後、この土地を訪れたのですが、

各建物は、今まで見たことがないくらい傾き、

地面は各所にひび割れを起こしていて、

使用できなくなった建物や道が多く見受けられ、

テレビで見ていたものよりも、

被害が凄まじかったことを今でも思い出します。

しかし何故このようなことが起きてしまったのでしょうか?

そこで今回は、液状化現象ってそもそも何?

と思っている人へ、液状化現象について詳しく解説していきます。

液状化現象のメカニズム

まず液状化が起こるメカニズムとして、

地震などで地面が揺らされることによって、

地中に普段は敷き詰められて、強度を保っている砂粒が、

水より体積が重いので水底に沈みます。

そうなると地面は水分量が多い地面となり、

水圧が高くなることから地面を突き破り、

水が地中に吹き出します。

そうなると、

その上に建っている建物や道路は、当然傾いたり

その重さを支えきれず、そのまま地盤沈下をしてしまいます。

また地面がグニャグニャに揺らされるので、

地中に埋まっている水道管も折れ曲がってしまいます。

どのような土地で起こりやすいのか

ではどのような土地で起こりやすいのかというと、

ずばり、水が地中に多く含まれている、

河川沿いや埋立地などが挙げられます。

上記でも話しましたが、液状化は地面が揺らされることにより、

地中に敷き詰められている砂粒が、水より体積が重いので、

沈むと説明しましたが、水を多く含んでいる地中でなければ、

この現象は起こりません。

このことから地中に多く水を含んでいる土地は、液状化になる可能性を、

秘めています。

日本で実際に起ったときの条件

実際に日本で起こった液状化としては、

1964年の新潟大震災や、2011年の東日本大震災がありますが、

共通していえるのが、大きな地震が起きた時に起こりました。

それに加えもう一つ共通する条件が、

地面に水が多く含まれた土地であることが挙げられます。

新潟の方は信濃川の周辺、千葉の浦安の方は、海を埋め立てた埋立地です。

そのことから大地震+水を多く含んだ土地であることが、

日本では、液状化が起こる条件になります。

 
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