一戸建てやアパートなどの不動産を売却する際に、古い物件であれば、中古物件として再度売却するのではなく、更地にするという選択をする場合があります。
そんなとき気になるのは、家やアパートを解体する場合の解体費用です。
しかし、様々な解体業者があり、値段も幅広くなっています。では、その解体費用を見極めるうえでのポイントは、どのような部分なのでしょうか?
重機をつかうか
解体をする際、戸建て住宅などではパワーショベルなどの重機を使って壊す場合があります。この重機は、大きさによって解体費用が変わってきます。
あまりに大きな重機が必要となる解体では、重機そのものを解体業者が自前で準備できず、リースや専門の運転員などの費用が加算されます。
「道幅が狭い」など特殊な現場か
道幅が狭いと、ちょうどよい重機を解体業者が保有していても、路地に侵入できないため、手作業での解体を行う必要があります。そうなると作業日数や作業員の数も増えてしまい、作業費用に大きく影響してくる可能性があります。
特に、世田谷区など都内の住宅地などで解体の見積もりを取る際には、十分注意が必要です。
地下の埋設物に特殊なものがないか
コンクリート基礎などの解体も解体工事に含まれていますが、地下室などのように特殊な構造となっている場合は、工事見積もりを取る際に注意が必要です。
また、ごみや廃棄物は解体業者によって廃棄処分となりますが、悪質な業者はその場に埋め戻して解体完了とするところもあるようです。
そんな業者に解体を依頼してしまうと、売却後のトラブルの原因ともなります。
解体費用の安さだけで業者を選ばないようにしましょう。
安全な工事、近隣に配慮した解体工事を行う業者か
解体作業時の周辺養生が十分でないと、解体時に近隣の建物を傷つけてしまう可能性があります。
また、解体工事が夜間や深夜に及んだ場合は騒音が発生しますので、近隣からの苦情が確実に来ます。
解体工事は、基本的には平日の日中のみにしか作業は行われません。
解体費用が安いからと言って、無暗に依頼するのではなく、信頼できる業者かきちんと見極めましょう。
解体工事は、ただ家を壊すというだけでなく、近隣への配慮や解体作業の難しさなどが工事金額に反映されます。
闇雲に値段の交渉をすると、必要な費用を削って無理やり受ける業者なども出てきます。
「なぜその金額なのか」きちんと理由を聞き、それから価格の精査を行うようにしましょう。