こんにちは!
「幸せと笑顔を最大に!」遺言・相続コンサルタント/行政書士の坂井宏爾です。
相続の準備で一番大切なことは、「ご自身の亡くなった時をイメージすること」という話をしてきましたが、ではどんなふうにイメージしたらよいのでしょうか?
「ご自身の亡くなった時をイメージする」ときに、「亡くなる瞬間」と「亡くなった後」の2つに分けてイメージしてみて欲しいのです。
「亡くなる瞬間」とは、まさに息を引き取る瞬間のことです。その時あなたはどのよう息を引き取りたいですか?家族に囲まれて?あるいは、親しい友人に囲まれて?できれば、映画やドラマの1シーンを見ているくらいはっきりとイメージできるのが理想です。
では、これからの人生を、そのイメージに向かって、そのシーンを再現できるように生きていきましょう。
といってもスピリチュアルなことを言いたいわけではありません。
考えてみてください。もし、あなたが家族に囲まれて亡くなりたいと思ったら、お子様たちとどのように接するでしょうか?ケンカばかりして過ごすという方はいないと思います。また、お友達に囲まれて送ってほしいというならば、頻繁に連絡をしたり、顔を合わせたりするのではないでしょうか。
「亡くなる瞬間」をイメージすることで、それまでどのように過ごしていけばよいかもイメージできるはずです。
そしてその延長上にあるのが、「亡くなった後」をイメージすることです。
家族に囲まれて亡くなりたいと考えた人が、「自分が亡くなった後に、子供たちには仲良く過ごしてもらいたい」と考えるならば、相続人になる子供たちが残された財産を巡り揉めないように準備をすすめなくてはなりません。相続財産が自宅不動産1つだけで、現金や預金などしかなく、相続人のお子様が2人だとすると、揉める可能性がかなり高くなります。不動産を処分して現金にして分けようにも時間がかかるケースもありますし、そもそも思い入れのある自宅を処分することに関して相続人2人の意見が合わないケースも出てきます。
「亡くなった後」イメージするところまで来て、財産に関する相続対策をどのように進めるか考えることができるようになるのです。
ここまで来たところで、専門家に話を聞かないと、専門家の都合のいい提案をされてしまい、あとで後悔する結果になってしまうのです。