みなさま、こんにちは。ケセラセラ横浜、CFPの斎藤岳志です。
前回は、売却時にあると買主さんが喜ぶ資料の3回目として、
自分の部屋の中で行った修繕の履歴がどのように役立ってくるのか、
という点について、お話させて頂きました。
今回は、その続きとして、どんな資料、書類があると、買いたい人の
安心感を増すことができるのか、第四弾についてお話しさせて頂きます。
今回お伝えしたいのは、「隣近所のうわさ」です。
(マンションに関して、お話させて頂きます)
いわゆる「口コミ」ってものと捉えて下さい。
住んでいる方、過ごされている方の生の声を知ることで、安心した生活が
送れるかどうかが、より具体的にイメージでき、買いたい方の安心にもつながります。
より良く見せたい、より高く売りたいという思いがあると、プラス面ばかりを
伝えて、マイナス面は隠したい気持ちになるとも思いますが、しっかり伝えないと、
「買うとき、あの人は、こんなこと伝えてくれなかった。こんな環境だったら
買わなかった。」
というような気持ちになり、うまく成約した取引も、故意な部分があったりすると、
損害賠償とかの話にもなりかねないので、知っていることは、包み隠さずお伝え
することが、双方にとって、最終的には良い結果になると、私は感じております。
売りたい方の話だけだと、偏りが出てしまう場合もあるので、できれば他の
居住者の方に、このマンションの住み心地など伺えると良いとは思うのですが、
なかなか皆様が気さくに応対頂ける方ばかりではないので、
そういう時に、客観的に話を聞ける方としては、
「管理人さん」や「近所のお巡りさん」あたりが、中立、客観的に、
話してくれる方ではないかな、と感じます。
管理人さんであれば、「あの時こんなことがあったよ」、とか、「理事長さんは
●●な感じの方だよ」、等と教えてくれますし、お巡りさんであれば、
あのマンションで、何か事件とか事故があったかどうか、といったことを、
事情を話せば、話せる範囲で教えてくれたりもします。
ここまでの4回をお読み頂いて、売却時にあると喜ばれる資料などの共通点、
何だと思いますか?
それは、
「売りたい人しか知り得ないことを、買いたい人に伝えてあげる」
ということです。
これを積極的に行うことで、仲介業者さんにも、買いたい人の気持ちにも、
親身になってしっかりしている売主さんだ、という印象を与えることができ、
納得の条件で売れることにつながる一番の近道ではないかな、と思います。