ワタシの実家は第一種低層住居専用地域にあります。
これは2階建ての戸建てやアパートが主体となる地域。
周囲が低い建物ばかりなので、日当たりは抜群です。
そして店舗を作れないから(小さな店舗兼住宅くらいならOK)静かな住環境を求める人にはオススメの地域です。
ただし、住宅の高さ制限が厳しいので、大きな家を建てたい方には少し難しいかもしれません。
実家の近所で3階建てのお宅もありましたが、1階部分は半地下にして家の高さを抑えていました。そうまでして3階建ての家を作りたいなら素直に第一種中高層住居専用地域に土地を買えばいいのに、と子ども心にも思ったものです。そうしたら3階建てなんて余裕で建てられるのに。
実家の周辺は第一種低層住居専用地域と第一種中高層住居専用地域が網の目のように入り組んでいる地域で、2車線の道路沿いは中高層だけど1本奥に入ると低層というカンジでした。
ただし、低層地域の住人に配慮してか、中高層地域には高い建物は建てづらいような雰囲気がありました。
通りに面した4階建てのマンションのすぐ横が低層住居専用地域の平屋住宅だったりして、「せっかくウチもウチの裏の家も低いのにあのマンションのせいで日当たりが」なんて話をよく聞いたものです。実際、そのマンションはある程度の年数が経ったときに解体され、戸建て用の分譲地になってしまいました。
狭いエリアで異なる用途地域が入り混じる土地を買う場合は、周辺住民の様子を確認した方がいいかもしれません。法律で許容されている高さや建蔽率だからといって好きなように家を建てると、件のマンションのように軋轢を生むことも。
そして第一種低層住居専用地域が住みやすいかというと、どちらかというと不便でした。
静かで日当たりはいいけど、コンビニすらないというのは生活がしづらい。
ワタシは独立してからはずっと商業地域に住んでいます。
狭いビルが立て込んでいるゴミゴミしたエリアが住環境として素晴らしいかというと疑問符がつきますが、日々の遊びや買い物で不自由しないというのはとても大きい。
教育施設などがある立地を選べばいかがわしい店が隣にオープンするということも避けられるので、意外と快適です。