保育園や幼稚園の建設に、近隣住民が反対するケースがいくつか報道されていますね。
細い生活道路しかない場所に保育園を建てたら、送迎の自動車や自転車がエラいことになるとか子どもが交通事故に遭う可能性が高いとかもっともな反対意見もありますが、中には「うるさいから」という理由で反対する人もいるのでワタシ的にはビックリです。
そりゃ子どもなんだからうるさいに決まってるよ……。
つか、30~40年前(団塊ジュニア世代の幼少期)は駅でも街でも公園でも子どもまみれで、そりゃもううるさいってレベルのハナシではなかった記憶があります。
子どもが少ない時代しか知らない今の20代の若者が「子どもはうるさいから保育園建設には反対」とか言い出すなら、まだわからんでもないです。未知のものに抵抗があるという気持ちは理解できないことはないです。
しかし、団塊ジュニア世代を育てた今のお年寄りが「子どもはうるさい」とか言うのはサッパリ理解できん。
あの頃は小学校の教室が足りなくて仮校舎をバンバン建てまくっていて、その工事の音の方がよっぽどうるさかっただろうに。歳を取るといろんなことを忘れちゃうのねーと、「保育園反対」と言い募るジジババを見る度に哀しい気持ちになります。
さて、実際に保育園や幼稚園の近隣では騒音に悩まされるのでしょうか。
保育園の近所に住んで十余年のワタシが解説してみましょう。
保育園の近隣は、確かに子どもが騒ぐ声がよく聞こえます。甲高い声でワーとかギャーとか意味のない言葉を発しているから、苦手な人には不快な騒音だろうな、と思う程度にはうるさいです。
ただ、それは保育園が稼働している日の、昼間のごく限られた時間だけの話です。
1日中野放しで園庭で遊ばせる方針の保育園もあるかもしれないけど、それは多分珍しいのではなかろうか。大抵は身体を思いっきり動かす時間帯もあればお昼寝タイムもあるわけで、のべつ幕なしに園児が騒いでいるということはまずないです。
では、送迎の混雑っぷりはどうでしょうか。
これも施設によって方針がだいぶ異なるでしょうが、ワタシの近所の保育園では送迎渋滞が起こるなんて現象は見かけません。
どのママさんもお子さんをパッとピックアップしてサッと帰るという印象。そりゃ仕事が忙しくて子どもを預けているんだから、ママさん同士でお喋りしているヒマなんかないわけですね。
ということに気づくのは平日に休みを取って自宅にいるときだけで、土日はまったく静かなものです。盆踊りと運動会のときにうるさいくらいかなあ。
それよりも、保育園が近所にあるおかけで風営法に引っかかるような店舗ができないというメリットの方が大きいです。
ワタシ自身はまったく用のないアヤしいお店が近所にできるより、子どもの嬌声を我慢する方が全然マシ。
なのでこの先引っ越すことがあっても、保育園や学校に近い場所に住みたいと考えています。