ワタシはひとり暮らしなので、1LDKのマンションに住んでいます。
生活する場としてのLDKと寝室。これだけあれば充分。
ワタシの場合は「寝室が別じゃなくてもいいや」と考えて、LDKの中にベッドを入れて生活しています。ワンルーム+納戸という住まいなワケです。
さすがにLDKと寝室が分かれていない部屋に住みたいという人は稀でしょうけど、1LDKで充分暮らせるというシングルは珍しくないハズ。
と、マンションを売るまでは考えていました。
ところが、いざ以前住んでいたマンション(これも1LDK)を売り出してみると、まあ人気がないことと言ったら!
もちろん1LDKの需要が高いとは思っていません。ファミリーには住めない間取りですものね。
1LDKなんてシングルか、せいぜい2人暮らし世帯じゃないと買わないでしょうから、購入希望者は少ないだろうとは予想していました。
逆に、その少ない購入希望者にとっては人気があると思っていたのです。
東京都心ならともかく、地方都市で広めの1LDKというのはなかなか見つかりません。
投資用マンションの狭い1Kなら物件数は多いけれど、ひとりで贅沢に空間を使うゆったり1LDKはそんなに見ないんですね。
だからいざ売りに出してワタシみたいなシングルの目に留まりさえすれば売れると思っていたのです。
内見者のほとんどは、予想通りほとんどがシングルの方でした。
が、驚いたのは皆が皆2LDKを希望していたことです。
広々としたLDKを見て「広い空間はやっぱり気持ちいいですね~」とは仰るのですが、リビングの隅を見て「部屋を作るとするとここか…」と呟く。
そして営業マンは内見の度に「壁を作る工事は簡単ですから。工期も費用も大してかかりませんから」と説明をしていました。
そんなに1LDKって住みづらいと思われているのか……。
1LDKから2LDKへのリフォームが大前提となると、売れ行きはあまりいいものではありませんでした。
そんなわけで、ワタシのマンション売却期間は想定より長いものとなりました。
ゆくゆくはマンションを売るつもりで買う人は、需要のない間取りを選ぶと苦労することになると思います。
だからといって自分の生活に合わない間取りに住むのもおかしな話ですしね。どこで折り合いをつけるか難しいところです。
ワタシが住んでいたマンションは、結局2LDKにリフォームされたそうです。
ちょっと珍しいくらい広々としたLDKだったので、あの空間が仕切られてしまったのか…と思うと、既に他人の部屋ながら惜しい気がしました。
不動産を売却するベストシーズンはいつ?