- 内閣府の資料によると、2016年の住宅投資は持家・分譲は横這いも貸家は増加傾向とのことです(日本経済2016-2017-好循環の拡大に向けた展望)。
しかし少子化の傾向を鑑みると、今後は家賃の下落など貸家オーナーの採算が悪くなることが懸念される。
政府の資料で「今後の動向に要注意」とハッキリと書かれているということは、状況の悪化が非常に顕著なのでしょう。
ワタシは前に住んでいたマンションから引っ越すとき、そのマンションを売り払ってしまうか、はたまた賃貸に出すかを比較検討しました。
そのマンションはかなり立地の良いマンションだったので、周辺の家賃相場を見るとなかなか悪くはなかったです。
- ・2軒目のマンション(今の住まい)の住宅ローン
- ・1軒目のマンションの管理費
- ・1軒目のマンションの修繕積立金
- ・1軒目のマンションの固定資産税
- これくらいは賄えそうな金額でした。
……そう、空き家でなければ。
いくら立地が良いといっても、そのエリアはマンション密集地域でライバルが多かったんですね。需要も多いけど供給も多かった。
その中で上記の費用が捻出できるくらいの家賃相場というのは素晴らしいことですが、もしこれが2~3カ月も店子がつかないとなると困ったことになります。
2軒のマンションの維持費を払うにはワタシの給料は低過ぎる。
では不動産屋に委託して長期間一括借り上げにしてもらえばいいのでは。
とも考えましたが、その委託料を払うと利益はほとんどありません。
これでは不動産経営でも何でもないですね。ただ所有しているだけです。
百歩譲って利益が出ないだけならまだいいとしても(よくないけど)、設備が壊れたり店子が入れ替わったりする度にメンテナンスしていたら手間と費用がかかります。
「その内、また自分が住むことになるかもしれない」という物件でもなければ、不動産は所有していても面倒くさいことばかりだな。
そう考えて、1軒目のマンションは売り払うことにしてしまいました。
冒頭の内閣府の資料など空き家リスクに関する文書を読むと「あのとき手放すことにしてよかった…」と身震いします。
不動産経営は薄給OLがするもんじゃないなーとつくづく思いました。