マンションをお持ちの方はよくご存じのことかと思いますが、不動産仲介業者からのチラシがポストにどっさり投げ込まれます。
「あなたのマンションをお売りください!」
これが新築マンションに引っ越した翌日から次々と投げ込まれるので、げんなりというか辟易というか「なぜせっかくの新築マンションを売らなきゃならんのだ!」と憤りさえ感じるレベルです。
よくよく考えると、ワタシみたいに自分で住んで生活を楽しむ人ばかりではなく、投資用として買う人もいるわけですから、竣工即チラシ撒きでもおかしなことではありません。
が、ポストの中が「マンション売ってください!」のチラシでぎゅうぎゅう詰めになって大切な郵便物がぐしゃぐしゃになると、「お前のところでは絶対に売らん!」とイライラしてしまう器の小さいワタシ。
あのチラシの形式は、地域性があるんですかね。それとも全国似たようなものなんですかね。
近隣の○○マンションでは○平米3LDKが○万円で成約しました!
なんて煽り文句とともに、営業マンの写真やイラストが入ったりして。
笑ってしまうのは、「あなたのマンションを欲しがっている方がいます!」という謳い文句です。
- ・子どもの進学に合わせて、どうしてもこの地域に引っ越したいファミリーがマンションをお探しです
- ・リタイアされたご夫婦がコンパクトな物件を予算○万円でご希望です
- ・このマンションの2LDKをぜひとも買いたいと仰ってます
- なんてことがずらずら書いてあって「そうか、ワタシの部屋も高く売れるかもしれない」と一瞬だけ思っちゃいます。
あの謳い文句、チラシで目を引くためにテキトーに書き散らされたものかと考えていたのですが、そうでもないんですね。
なんと、口頭やメールでも同じようなことを言っていました。
ワタシがマンションを売るとき、契約する仲介業者を選ぶために数社に査定をお願いしました。
希望していたのは専属専任媒介契約だったので、1社に絞らなくてはいけません。なので最終的にはあちこちにお断りを入れました。
大抵の業者は「残念です~。またご縁があれぱぜひ~」てなカンジであっさりと引き下がるのですが、中には「ぜひウチでお願いします!」と食い下がる業者もいました。
その食い下がり方が「広告量を特別に上乗せしますよ!」とか「仲介手数料を値引きしますよ!」とかワタシに旨みのある提案なら心が揺れたかもしれませんが、「実は、つい昨日、ご希望がりんむさんのマンションにピッタリの方から電話がありまして~。その方は○万円キャッシュでご用意されているそうなので資金面では心配がなく~」なんて言い出す始末。
それ、チラシでよく見たヤツだ!
と、このときはイライラを通り越して面白くなっちゃいました。
両手仲介じゃないとダメってことはないのですから、そのお客様がどうしてもワタシのマンションを買いたいならレインズに載ってから紹介すればいいのに。
まあしかし、あの手のチラシがいつまでもなくならないのは、それなりに効果があるからなんでしょうね。
仕方ないので今日もせっせとポストのチラシを処分します。