ワタシがマンションを売ったとき、まだ住んでいる内にも内見者が何組かいらっしゃいました。

最終的には高い価格で買ってくれる人なら誰が買主になろうと構やしないのですが、実際に顔を合わせると「できればカンジのいい人に買い取ってほしいな」という欲が湧いてきます。

ワタシの狭小へっぽこマンションでもそう思うのですから、人気物件を売りに出すお金持ちはより人物重視になるのではないでしょうか。

諦めていたマンションを買えた理由とは?!

友人がとある人気マンションを買ったときの話です。

仕事の都合で出足が遅れ、申込みをしたときには既にほかの人との成約がほとんどまとまった状態でした。

それでもどうしてもそのマンションを諦めきれなかった友人は、ダメで元々、内見をさせてもらったそうな。

実際に見てみるとやはりとても素敵で、「ぜひここに住みたい! でも、ほかの人がこのチャンスを手放すわけがないから無理だよなあ…」と友人は思ったそうです。

ところが、後日売主の方から「ぜひあなたに買ってもらいたい」と申し入れがありました。

なんでも、内見のときの友人の印象がとても良かったそうです。

確かにその友人は知性と愛嬌に溢れたイケメンで、お仕事も順調で高収入。そんな人がちょっと珍しいお菓子を手に内見に来て部屋を褒めちぎったら、売主が「やっぱりあなたに!」と思ってしまうのは仕方のないことと言えましょう。

不動産をつかむのも人的魅力がものを言うのか!

と、ちょっと驚いたエピソードでした。

こんな人にはマンションを買ってほしくない?!

一方で、内見中に「この人には買ってほしくないわー」と思ってしまうケースもあるわけで、ワタシは自分の部屋の売出中にそれに遭遇してしまいました。

その内見者は中年のご夫婦。

奥様は小奇麗にされていて愛想も良く好印象だったのですが、ご主人がね…、着ていらしたジャケットが汚くて目を疑ってしまいました……。

内見中も、奥様は仲介業者の説明を熱心に聞き、あれこれ質問してくださって、熱意のある購入希望者そのもの。

が、ご主人は無愛想なばかりか案内していない部屋を勝手に覗き回り、ワタシの荷物を物色してるんじゃないかと冷や冷やしたほど不審な様子でした。

そのときに思ったのですが、居住中の家の内見って空き巣や強盗の下見になりえますよねー……。

売出中はより一層気を引き締めて防犯対策を取らねばと思いました。

と、イヤな印象を抱いたので「あの夫婦には買ってほしくないなあ」と思っていたところ、金融機関から融資が受けられなかったそうで話が流れました。正直、ホッとしたりなんかして。

最後にものを言うのはお金と言えど友人のように引っくり返る可能性もあるので、内見の際は好印象を与える格好で行ってくださいね。

 
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