先日、友人(独身女性)がとある中古マンションの購入を検討しているということで、内見に付き合ってきました。
そのマンションは文句なしの物件。
築浅だし、駅から近いし、周辺環境も良いし、コンシェルジュやゲストルームなどのサービスも充実したタワーマンション。
おまけに現在のオーナーはセカンドハウスとして利用されていたということで、室内は非常に綺麗な状態です。
さらにオーナーのこだわりによってキッチンや壁紙がアップグレードされていて、内装も充実していました。
それが中古価格になっているのだから大変お買い得です。
これは買いでしょう! とワタシは思っていました。
豪華なエントランスや綺麗な室内を見て、友人ももちろん盛り上がりました。
その盛り上がりを見ると即決もありか? と思いましたが一晩考えるとのこと。
そして、熟考の結果は「今回は見送る」というものでした。
彼女がマンションを買わなかった本当の理由
断念した理由を彼女に訊ねてみたところ、駐車場が使いづらそうだというのが気になったそうです。
その物件は都心のタワーマンションで、当然広々とした平面駐車場などではなく機械式駐車場でした。
でも、そのマンションの駐車場が機械式だというのは仲介業者からもらった資料に書いてあることです。それがイヤなら内見せずに最初から購入を見送ってもよかったのでは?
と、マンションのスペックチェックが趣味のワタシは考えてしまうのですが、さて自分がマンションを探し始めた頃はどうだったかということを思い出すと彼女の迷いも理解できます。
マンションを購入しようと考え始めた当初は、何を最優先にするか決めかねている部分がありました。
駅からの距離?
それとも平米数?
はたまた内装?
希望する立地とはちょっと違うけど、間取りは好みだから見てみようかなーとか。
価格が予算オーバーだけど、サービスが充実しているから気になるなーとか。
曖昧でざっくりした希望を抱えたままいろいろなマンションを見て、何軒も回ってようやく「自分の譲れない条件はこれだ」というのが見えた。
そんなことを思い出しました。
恐らく友人もまだ条件を絞り切れていないまま内見し、実は自分にとって駐車場設備の優先順位が高いということに改めて気づいたのだと思います。
不動産を売り出し中で「内見者は来るけどなかなか成約に至らない」と悩んでいるあなた。
内見者は物件の優先順位をまだ決めかねているだけかもしれません。
あなたの不動産をぜひ買いたいという人がきっと現れますから、内見者の迷いを大らかに見守ってあげてください。