売れない物件だと決めつける目安は本当に3ヶ月?


三井住友トラスト不動産の2014年のデータでは首都圏の中古マンションの売り出しから成約まで平均で2.5ヶ月という結果になっています。この結果を考慮すると3ヶ月間経っても売れない中古マンションは売却価格の見直しや部屋の部分リフォームを検討しなければいけないと考える人もいるかもしれません。



しかし、3ヶ月間売れ残ってしまった物件は本当に売却価格や部分リフォームを検討しなければいけないのでしょうか? 元々、売却価格に関して値下がりを考慮していた人なら遠慮なく価格を下げることもできるかもしれません。ですが、値下げを考慮していなかった人にとって売却価格を下げるということは簡単にはできないでしょう。同様に部分リフォームはそれなりの費用がかかります。



平均データというのはあくまでデータに過ぎません。あなたが売りに出している物件がそのデータに当てはまるかどうかは誰にもわからないのです。まずは費用が少なくても済む方法で対処するのが無難な選択だといえます。



不動産売却は仲介業者の実力が試されるもの


では、費用をあまりかけず売れ残った物件の売却方針を見直す方法とは具体的に何があるのでしょうか? それは仲介業者を変更することです。



仲介業者を変更する意図は2つあります。それは「売れ残り感をなくすこと」と「物件を売りやすくすること」です。まず1つ目の売れ残り感をなくすことですが、依頼者であるあなたが特別な広告を頼む以外、仲介業者を変えなければ掲載される広告に大きな変化は望めないでしょう。同じ物件の同じ広告がいつまでも掲載されていれば、どうしても売れ残り感が出てしまいます。仲介業者を変更すれば、変更した先の仲介業者が独自の広告スタイルを持っているかもしれませんし、広告活動を大きく見直してくれるかもしれません。

2つ目の物件を売りやすくするというのは仲介業者の販売力について見直すということです。どんなに魅力的な物件でも仲介業者の販売力がなければ物件が売れ残ることがあります。物件が売れるかどうかというのは仲介業者の実力によって大きく左右されるのです。



1度契約した仲介業者を断り、また新たな仲介業者と契約するのは手間がかかりますが、仲介業者を変更するだけであなたの物件が売れ残らずに済む可能性は十分にあるのです。

 
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