買取業者という選択肢があることを忘れずに
不動産売却において買取業者へ不動産を買い取ってもらうのは、仲介業社へ依頼するのに比べ、大きく価格が下がります。この部分に関して否定的な感情を持つ人も多いのですが、買取業者と仲介業者、どちらに依頼するのかを自分の不動産の状況によって使い分けることで、より有効的に不動産売却を進めることができるのです。
部分リフォームを必要とする物件
不動産売却において部分リフォームというのは効果的な手段であり、とくに水回りのリフォームをすることで成約率を高めることができると言われています。しかし、リフォームをするのには大きな費用がかかりますよね。
一般的に買取業者の買取価格は相場の6〜7割といわれています。もしもあなたが売却しようと思っている物件がなかなか売れず、部分リフォームを検討している場合は買取業者のことも視野に入れてみましょう。
妥協できる金額で買い取ってもらえるのであれば、リフォームにかかる時間も売却するまでにかかる時間も削ることができ、結果的に面倒を大幅にカットすることができます。
築年数が古い物件は売却後の欠陥が怖い
リノベーションブームにより築年数が古い物件にも対しての考え方が見直されつつありますが、基本的に築年数というのは長ければ長いほど成約率は下がっていきます。リフォームするにしても費用がかかりますし、何より怖いのが瑕疵担保責任です。
新築や築浅物件に比べ、築年数が古い物件は売却後に欠陥が見つかる可能性が高いです。もしも欠陥が見つかれば売主は売買契約の内容によっては損害賠償をしなければいけません。
しかし、買取業者へ依頼すれば瑕疵担保責任が免除されることが多いため、売却後の不安を感じることもありません。
火災や刑事事件など過去にトラブルがあった物件
稀なケースだとは思いますが、もしもあなたが売ろうと思っている物件が事故物件の場合は買取業者へ依頼した方がいいかもしれません。これは賃貸物件にもいえることですが、過去に火災や自殺などがあったような事故物件はどうしても不動産価値が下がり、買い手がなかなか見つかりません。いつまで経っても買い手が見つからないというケースも考えられます。
もちろん買取業者の買取価格も低いかもしれませんが、物件を売却せずに残しておけば管理費・固定資産税などの費用がかかってしまいます。仮に売却価格が安かったとしても、買取業者へ早く売ってしまった方がいい場合もあるでしょう。
不動産売却を検討している方は仲介業者と買取業者の両者を天秤にかけ、自分が納得できる条件で売却活動を進めていきましょう。