不動産売却は売買契約が締結したあとが大変!
買主との交渉も終わり、売買契約を締結! 無事に買い手が見つかり、売主としてはひとまず安心したいところだと思いますが、そうも言っていられません。不動産売買では売買契約が締結したあとも様々な準備をしなければいけないのです。この準備をすべて済ませ、引き渡しが完了したときに売主はやっと一息つけるということになります。
所有権移転登記に必要な書類は早めに準備しよう
所有権移転登記とは売買・贈与など、土地や建物の不動産所有権が移転したときに行う登記のことを指します。多くの場合、登記申請は司法書士に任せることになりますので、自分で申請自体をするわけではありません。必要書類を準備し、担当の不動産会社に相談すれば問題ないでしょう。
しかし、売主が所有権移転登記に必要な書類の準備を怠ったり、準備が遅れてしまうと契約書で交わした期日に所有権移転登記ができないという最悪の事態も発生しかねません。また、「いざ手続きをしようとしたら、所有権移転登記に必要な書類が不足していた!」というトラブルも起こるかもしれません。何事も準備は早いに越したことはありませんので、余裕を持って準備するようにしましょう。
売主は抵当権を消すことを忘れずに
もしもあなたが売却しようと思っている物件に抵当権が設定されている場合、引き渡しまでに抵当権を消しておかなければいけません。抵当権を消すまでの順序やスケジュールは各債権者(多くはローンを組んだ金融機関)によって違います。売主は必ず引き渡しまでに抵当権を消すことができるよう注意しなければいけません。
最後まで気持ち良く取引を進行できるようにしよう
所有権移転登記や抵当権の抹消以外にも、境界の確認やライフラインの手続き、引っ越しなど売主が引き渡しまでに行わなければいけないことはたくさんあります。急なスケジュールの変更や引き渡しの遅れは買主の気分を害します。最後まで気持ち良く取引を進めるためにも売買契約が締結したあとは、早め早めの準備を心掛けましょう。売主は引き渡しが済むまで気を抜かずに準備を進めていきましょう。